そんぽ24は、損保ジャパン日本興亜グループです。積極的に宣伝活動を行っているわけではないため、同グループの「セゾン自動車火災」とは対照的な印象を受けます。
また、損保ジャパン日本興亜の保険金センターと連携していますが、事故対応の評価はそれほど高くはありません。
そこで今回は、そんぽ24の特徴を踏まえた上で、実際の事故対応力について詳しく分析していきます。
そんぽ24は、元々安田生命が取扱っていたダイレクト型自動車保険です。のちに日本興亜火災に譲渡されて現在のスタイルに落ち着きました。
同グループ内には、快進撃を続けるセゾン自動車火災の「おとなの自動車保険」があります。
そんぽ24の最大の特徴は、損保ジャパン日本興亜と連携した迅速な事故対応、ロードサービスの利用回数に制限が設けられていない点の2つです。
損保ジャパン日本興亜が担当しているのは、初期対応以降の事故対応のみですが、示談交渉などは損保ジャパンのベテランの担当者が対応にあたるため、大手代理店ならではの高い交渉力をウリとしています。
また、ロードサービスについては、応急処置サービスだけに限らず、100km無料レッカー、契約1年目からガス欠燃料10!無料対応など充実度は高めです。
Webサポート・企業問い合わせに関する、公開格付け調査機関HDIによると、そんぽ24は「Webサポート」「電話問合せ窓口」の2つで三つ星を獲得していることから、いざというときは安心してお任せできそうな印象を受けます。
しかし、口コミや評判はあまり好ましい内容ではなく、特に事故対応に関しては不満の声が目立ちました。そのため契約を検討する場合は、十分なリサーチが必要となりそうです。
そんぽ24の注目ポイントは3つあります。
事故受付、初期対応はそんぽ24で行っていますが、そのあとは損保ジャパン日本興亜の保険金サービス拠点が担当しています。
また、そんぽ24の公式WEBサイトをチェックすると分かりますが、事故対応の最大の特徴を「損害保険ジャパン日本興亜の全国ネットワークと連携」としています。そのため、大手損保会社と同等の事故対応体制だといえそうです。
2017年7月現在、損保24のロードサービス拠点は約9,500箇所です。無料でセットされるため、契約者であれば誰でも利用することができます。
他社と大きく異なるのは、回数制限が設けられていない点です。保険期間中であれば、何度でも利用できるシステムとなっています。
ただし、原則1トラブル1出動となっており、サービス内容によっては回数が制限されることがあるようです。
そんぽ24の提携修理工場は、他のダイレクト型自動車保険と比較すると拠点数が多めです。
また、優先修理サービスを提供しており、事故で修理が必要となった場合は、優先的に修理をして貰うことができます。
修理箇所の永久保証書の発行も行っているため、修理後に車の調子が悪くなった場合もサポートが可能です。
そんぽ24が提供する事故対応の内容は以下のとおりです。
上記の中から2点をピックアップして、詳しく解説します。
そんぽ24では、耳や言葉の不自由な方専用の「FAXによる事故受付」に対応しています。
FAX送信や自動車保険事故連絡票への記入が困難な場合は、代理人による電話受付が可能です。なお、受付時間は以下の通りとなっています。
・FAX受領時間が17時までなら、当日中に初期対応センターから連絡
・FAX受領時間が17時以降なら、翌日9時移行より順次連絡あり
・FAX受領時間が16時までなら、当日中に初期対応センターから連絡
・FAX受領時間が16時以降なら、翌日9時移行より順次連絡あり
保険金サービス拠点からの連絡は、上記とは別の担当者より連絡があります。保険金支払い担当者からの連絡は、平日9時から17時まで(土日祝日、12/31~1/3は休み)です。
そんぽ24では、通常の初期対応受付時間をはっきりと案内していません。上記の対応時間は、あくまでも耳や言葉の不自由な方専用の受付時間となるため、詳細はそんぽ24へ確認してください。
そんぽ24の契約者専用サイトにて、以下の情報を確認することができます。
事故が発生した場所、運転者の氏名、補償内容別の事故情報、保険金額、そんぽ24担当者名などの閲覧が可能です。
対応中の事故に関する問い合わせに関しても、こちらのページから受付けをしています。
上記の「事故対応の経過情報」画面から「詳細ボタン」を選択すると、示談交渉の経過、保険金が支払われるまでの流れをすべて閲覧することができます。
その際、質問等がある場合は、「連絡先ボタン」をクリックすると担当センターの連絡先を確認することが可能です。
事故経過の情報が更新された場合、メールでお知らせしてもらうことができます。状況確認のため、こまめに契約者専用サイトへアクセスする手間が省けるため便利です。
そんぽ24が提供するロードサービスの内容は以下のとおりです。
上記の中から2点をピックアップして、詳しく解説します。
アクシデントサポートサービスでは、6つのサービスを提供しています。今回はその中から4つピックアップし、概要を簡単にご紹介します。
事故、故障で自宅に戻れない場合は、運転者・同乗者の宿泊費用1泊分、宿泊施設までのタクシー代がカバーされます。タクシー代は、同乗者を含めて10,000円(税込)までです。
目的地まで移動する際にタクシーを使う場合、契約車両と同クラスを上限にレンタカーの費用(最長24時間)が補償されます。乗り捨て費用、チャイルドシート費用もサポートが可能です。
宿泊施設や航空機などのキャンセル費用が発生した場合は、同乗者の費用を含めた総額50,000円(税込)までサポートされます。ただし、食事や娯楽施設のチケットなど、対象外があるため注意してください。
事故や故障が原因で自宅に帰れない場合、ペットホテルの費用1泊分、ペットホテルまでの交通費が補償されます。
また、ペットは同伴していないものの、自宅近辺のペットシッターやペットホテルに預けている場合で、尚且つ延長料金が発生した際も、10,000円(税込)までサポートが可能です。
事故に限らず、日常の車のトラブルも無料でサポートしてもらえます。サービス概要の一部は、以下のとおりです。
車内に車のキーを置き忘れたままドアをロックした場合、解錠してもらうことができます。
タイヤがパンクした時に、スペアタイヤへの交換作業を依頼することができます。スペアタイヤを装備していない場合、複数本のタイヤがパンクした場合は、無料サービスの対象外です。
バッテリーの充電、交換は無料サービス対象外ですが、エンジンケーブルに接続してスタートさせる作業は無料対応です。
契約1年目から10!まで燃料代が無料です。(保険契約期間中1回のみ)
ボトル締め付け、サイドブレーキ解除等の作業が無料です。
「J.Dパワーアジア・パシフィック・ジャパン」「オリコン日本CS顧客満足度調査」「価格.com」が実施した、2017年事故対応ランキングを用いながら、そんぽ24の事故対応を分析していきます。
J.Dパワーアジア・パシフィック・ジャパン 2017年 |
---|
・顧客満足度「ダイレクト部門」:10位 ・事故対応「総合」:10位圏外 ・新規加入者「ダイレクト部門」:9位 |
顧客満足度調査の国際機関「J.Dパワー」の調査結果によると、2017年度のそんぽ24のランキングは上記の通りとなりました。
全体を通して評価は低く、年々ランキングを落としている状況です。
また、同グループのセゾン自動車火災とは対照的な結果であり、特に事故対応の評価が大きく異なります。
損保ジャパン日本興亜と連携して事故対応にあたっているものの、その利点が十分に発揮されていない可能性がありそうです。
オリコン日本CS顧客満足度調査 2017年 |
---|
・総合:15位 ・加入、更新手続き:10位圏外 ・商品内容の充実度:10位圏外 ・保険料:9位 ・事故対応:10位圏外 ・調査、認定結果:10位圏外 ・受取額、支払いスピード:10位圏外 ・サポートサービス:10位圏外 |
続いてオリコンのランキング結果ですが、先ほどのJ.Dと同様におもわしくない結果となりました。
トップ10入りを果たしたのは「保険料部門」のみであり、その他はすべてトップ10圏外です。
そのため、加入を検討する際は、十分に他社と比較した方が良いといえます。
価格.com満足度ランキング 2017年 |
---|
・総合:10位圏外 ・保険料:9位 ・補償内容:10位圏外 ・顧客対応:10位圏外 ・事故対応:10位圏外 |
価格.comのランキングに関しても、他の2つのランキングと同じく残念な結果となりました。トップ10入りしたのは「保険料部門」のみで、その他はすべてトップ10圏外です。
以上のことから、そんぽ24の自動車保険は顧客満足度が低い傾向にあり、事故対応や顧客対応に関しても満足度が低いことが分かります。
そんぽ24では、事故対応力・ロードサービスの充実度をウリとしていますが、この2つの強みが発揮されていないといえそうです。
私は年間で57,230円の保険料を支払っていましたが、保険スクエアbang!という一括見積もりサイトを利用して、保険料を20,630円まで安くすることに成功しました。
保険スクエアbang!は、見積もり結果がブラウザ上に表示されるので、すぐに保険料を知りたい方にはかなり便利なサービスだと思います。
ちなみに、難しいことは一切していません。3分くらいで出来てしまいました。見積もりサービスと聞くと、資料が大量に送られてくるんじゃないの?電話などの勧誘やセールスがくるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことは一切ありませんでした。