ソニー損保は、顧客満足度の高い保険会社です。常に自動車保険業界のトップを走り続けており、サービス品質や応対品質は代理店の保険会社並みに高く評価されています。
しかし、ソニー損保の口コミは賛否両論に分かれるため、事前に評判などを確認した上で加入を検討したいものです。
そこで今回は、ソニー損保の顧客満足度について取り上げながら、押さえておきたい3つのポイント、口コミ情報、各種ランキング情報など詳しくみていくことにしましょう。
ソニー損保は、1998年設立のダイレクト型自動車保険です。通販型の自動車保険の販売を開始したのは、翌年の1999年からとなっています。
すっかりお馴染みとなった「走る分だけ保険料が安くなる」合理的な仕組みは、ソニー損保が先駆けだったといっても過言ではありません。
走行距離区分が7区分と多く、年間走行距離が短くなるほど保険料の割引率は高くなります。
申告した距離数を越えてしまったり、逆に距離数が余ってしまった場合も柔軟に対応して貰えるため安心です。
また、ソニー損保の特徴は年間走行距離による割引だけではありません。顧客満足度が高い点も抑えておきたい特徴の1つです。
たとえば、顧客満足度調査(CS)調査の権威である「J.D.パワー アジア・パシフィック・ジャパン2015年・2016年ランキング」では、ダイレクト部門にて連続1位を獲得しています。
特に顧客対応(コールセンター)やロードサービスの品質は高く、良好な口コミがほとんどです。
ちなみに、ダイレクト型自動車の保険料は「安い」といった印象があるものの、ソニー損保の保険料は特別安いわけではありません。
補償と保険料のバランスを重視しており、納得のいく保険料かどうかに焦点を当てています。
ソニー損保の注目ポイントは、以下の3つです。
ソニー損保は、ダイレクト型自動車保険部門で15年連続売上NO.1を獲得しています。2016年までの自動車保険料収入を基に、ソニー損保が独自調査した結果ではありますが、長年に亘って絶大な人気を誇る自動車保険だといえそうです。
事故発生時にサポートしてくれるアプリ「トラブルナビ」、「セコム事故現場かけつけサービス」など、サポートが万全である点も人気の秘密といえます。
ソニー損保では、迅速な事故対応を実現するために「即日安心365サービス」を提供しています。詳細は以下のとおりです。
事故受付当日中にソニー損保が関係各所へ連絡をするため、迅速な初期対応が期待できます。
事故があった当日中に、担当者から対応結果が報告されます。また、今後の流れも併せて説明してもらうことができるため、不安や疑問点を解消することが可能です。
平日(月~金)の9時から17時のあいだに電話で事故受付が完了した場合は、原則1時間以内に専任担当者が決まるシステムとなっています。
年間の走行距離に合わせて保険料が変動する仕組みが採用されているため、保険料が安い20等級の方でも更に割引されることがあります。また、以下の2つのサービスが提供されている点も魅力です。
・契約1年目
ソニー損保に連絡をして、差額分の保険料を支払えば引き続き補償されます。
・契約2年目以降
前年の走行距離に該当する区分で継続契約をすると、「こえても安心サービス」を利用することができます。こえても安心サービスが適用された場合、距離区分を超過した際の連絡、距離区分変更手続き、差額保険料の支払いは不要です。
実際に走行した距離が1,000km以上少なかった際は、「くりこし割引」が適用されます。差額保険料相当額が、翌年の保険料から差し引かれるためお得です。
「くりこし割引」のようなサービスを提供しているのは、ソニー損保くらいだといえます。
ネット上で公開されていた、ソニー損保の良い口コミ・悪い口コミを以下にまとめました。
ソニー損保の口コミで特に目立ったのは、「保険料が安い」「コールセンターやロードサービスの対応が良い」という声です。
特にコールセンターやロードサービスの顧客応対を、高く評価するユーザーが散見されました。
他社の場合、コールセンターの対応を絶賛する声は上がっても、ロードサービスの対応を高く評価する声はそれほど見掛けません。つまりソニー損保の応対品質は、全体をとおして高いといえそうです。
一方、悪い口コミとして多かったのは、「走行距離が長い人には不向き」「担当者に当たり外れがある」「事故対応が遅い」といった声でした。
これらの悪い口コミは、どの保険会社でもよく見掛ける内容ですが、ソニー損保が他社と異なる点は「悪い点はあるものの、おおむね満足している」という声が多いことです。
またソニー損保では、このようなネガティブな顧客の声を、高く評価している顧客の声と併せて公式WEBサイト上にて公開しています。
このような「顧客の声に耳を傾ける姿勢」が、ダイレクト部門15年連続売上NO.1という結果につながっているのかもしれません。
同じ見積もり条件で14社の自動車保険料を算出し、独自でランキングを作成しました。
ソニー損保の保険料について詳しく見ていくことにしましょう。まずは以下の表をご覧ください。
試算条件 | ||
---|---|---|
被保険者の設定 | 年齢 |
41歳 |
ノンフリート等級 |
11等級 |
|
運転者年齢条件 |
35歳以上補償 |
|
車 |
トヨタ ノア 初度登録年月 平成17年12月 |
|
免許の色 |
ブルー |
|
使用目的 |
日常生活・レジャー |
|
年間走行距離 |
3,000km~5,000km |
|
基本補償設定 | 対人賠償 |
無制限 |
対物賠償 |
無制限 |
|
人身傷害 |
3,000万円 |
|
搭乗者傷害 |
0円 |
|
車両保険 |
なし |
|
特約 | 家族限定特約 |
上記の見積もり結果をもとに14社の保険料を算出した結果、以下のとおりとなりました。ランキング形式で表にまとめています。
順位 | 保険会社名 | 年間自動車保険料 |
---|---|---|
1 | SBI損保 |
23,570円 |
2 | 三井ダイレクト損保 |
25,470円 |
3 | アクサダイレクト |
25,930円 |
4 | チューリッヒ |
26,365円 |
5 | ソニー損保 |
27,980円 |
6 | イーデザイン損保 |
28,320円 |
7 | セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険) |
28,390円 |
8 | セコム損保 |
33,040円 |
9 | そんぽ24 |
34,370円 |
10 | 朝日火災 |
39,870円 |
11 | 損保ジャパン日本興亜 |
43,240円 |
12 | 三井住友海上 |
45,570円 |
13 | あいおいニッセイ同和 |
45,830円 |
14 | 東京海上日動 |
48,300円 |
残念ながら、ソニー損保はベスト3にランクインしなかったものの、4位を獲得しています。
前述したように、口コミでは「保険料が安い」といった声が目立ったものの、特別安いわけではないといえそうです。
ただし、大手損保会社(代理店型)である東京海上日動と比較すると、2万円以上異なる結果となりました。
そのため、代理店型の自動車保険に加入している方は、ソニー損保に乗り換えると保険料節約につながる可能性が高いといます。
また、ソニー損保は保険料の安さで勝負をしている保険会社ではなく、「補償の充実度」「お得感」で勝負をしている保険会社です。
保険料が極端に安い自動車保険を選ぶと、意外なところで費用が発生するものですが、ソニー損保はそのような心配がありません。
保険料が他社より若干高くなったとしても、補償や特約、割引サービスの種類、ロードサービスが充実しているため、お得感を感じることの方が多いといえます。
以上のことから、ソニー損保の見積もりを取った際に保険料が多少高くなったとしても、安易に候補から外すのではなく、必ず補償内容を比較するようにしましょう。
2017年度に発表された、ソニー損保のランキング結果をご紹介します。まずは、以下の表をご覧ください。
ランキングの種類 | 順位 |
---|---|
J.D.パワー 「2016年 日本自動車保険事故対応満足度調査」 |
1位 |
価格コム 「自動車保険 満足度ランキング(2017年)」 |
4位 |
オリコン 「事故対応 満足度ランキング」 |
3位 |
楽天 「総合満足度ランキング」 |
4位 |
goo 「事故対応で選ぶ! 自動車保険の顧客満足度ランキング」 |
1位 |
保険スクエアbang 「総合満足度ランキング」 |
1位 |
6つのランキング結果を確認したところ、ソニー損保は「顧客満足度」「事故対応満足度」の評価が高いことが分かりました。
価格コムなどの一部で3位や4位を獲得しているものの、上位との差は僅かです。
そのため、代理店の保険会社と比較しても、引けを取らない補償品質であることが分かります。
またソニー損保の口コミの場合、事故対応に関する評価が分かれますが、ランキングの内容を見る限り満足している契約者は多いといえそうです。
補償内容と保険料のバランスを重視している方は、ソニー損保を候補の1つとして検討することをおすすめします。
ちなみに近年は、セゾン自動車火災、イーデザイン損保、チューリッヒなどが、顧客満足度向上や事故対応力強化に力を入れるようになりました。
たとえば、スマホアプリやドライブレコーダーを用いた事故対応サービスを導入するなど、保険会社ごとで様々な取り組みが見られます。
ダイレクト型自動車保険業界では、これまで常にトップを独走してきたソニー損保ですが、これからは他の保険会社と熾烈な争いを繰り広げることになりそうです。
これから自動車保険に加入する方は、複数社の見積もりを比較した上で、最も適した自動車保険に加入しましょう。
私は年間で57,230円の保険料を支払っていましたが、保険スクエアbang!という一括見積もりサイトを利用して、保険料を20,630円まで安くすることに成功しました。
保険スクエアbang!は、見積もり結果がブラウザ上に表示されるので、すぐに保険料を知りたい方にはかなり便利なサービスだと思います。
ちなみに、難しいことは一切していません。3分くらいで出来てしまいました。見積もりサービスと聞くと、資料が大量に送られてくるんじゃないの?電話などの勧誘やセールスがくるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことは一切ありませんでした。