AIU保険は、外資系自動車保険のさきがけです。充実した補償と、高い事故対応力が評価されています。AIU保険が提供する自動車保険の評価は、2014年頃から非常に高まっており、ここ最近は良好な口コミが目立つようになりました。
そこで今回は、AIU保険自動車保険の口コミや評判から顧客満足度を評価すると共に、AIU保険の特徴、注目ポイント、実際の評判など詳しく解説していくことにします。ぜひ参考にしてください。
外資系の損害保険会社の中で、日本初の損害保険事業を展開したのがAIU保険です。その歴史は古く、1950年に日本での営業許可を得てから自動車保険をはじめとした様々な保険商品を提供してきました。
AIU保険の一番の特徴は、「高い事故対応力」「事故対応サービスの充実」の2つです。日本で営業を始めた当初から、当時では大変珍しい「示談交渉サービス」を提供するなど、きめ細かなサービスを提供しています。
ここ数年は、ソニー損保などのダイレクト型自動車保険に先を越されていましたが、2017年のJ.D.パワー「2017年日本自動車保険契約者満足度調査」では、代理店型部門で1位、総合で2位を獲得しました。
一時期評判を落としていたとはいえ、2017年以降は補償の品質や事故対応力のさらなる向上に期待できそうです。
ただし、AIU保険は2018年1月1日に、同グループ企業である富士火災と合併することが決まっています。すでに発表されている自動車保険の概要を見る限り、極端に補償の品質が変わる様子はありません。
また、富士火災も顧客対応や事故対応に定評がある保険会社ですので、自動車保険としての品質が向上する可能性があります。これからの事業を展開に、期待が高まるところです。
なお、今回の本記事では、合併前のAIU保険の口コミ・評判を基に顧客満足度を評価していきます。
AIU保険の注目ポイントは、以下の3つです。
AIU保険の場合、事故対応は「1事故1担当制」です。事故の初期対応の段階から、保険金支払いまでの窓口が一本化されており、きめ細かなサービスを提供しています。
AIU保険が実施した2016年度「損害サービスに対するお客さま満足度調査」結果によると、全体の満足度は93.9%、事故受付時の対応92.8%、担当者の話し方・態度93.4%、保険金支払いの迅速さ94.0%と満足度は高めです。
あくまでも自社の調査であるため、実際の満足度がここまで高いかどうかはなんともいえません。
とはいえ、近年ランキング調査機関の評判がアップしていることから、顧客に寄り沿った事故対応を実現していることに間違いはないといえそうです。
前項でも触れたとおり、日本で初めて示談交渉の代理サービスを提供したのがAIU保険です。今では当たり前のように保険会社が示談交渉を行っていますが、一昔前は事故を起こした当事者同士が交渉をするのが常識でした。
つまり、事故対応時の示談交渉のノウハウや、事故の被害者に対するきめ細かなサービスなどは、AIU保険最大の強みとなっているのです。特に注目したいのは、「AIUドライブインサービス」だといえます。
契約車両が事故で損害を受けた場合、高い専門技術と充実したサービスを提供する提携修理工場が手厚くサポートしてくれます。
AIUの場合、取り扱っている自動車保険は「ファミリー向け自動車保険 type R」と「一般型個人向け自動車保険 type P」の2タイプに分かれます。
豊富な経験からリスクコンサルティングを実施し、適切な補償プランを提案して貰えるため、初めてAIU保険に加入する方でも安心です。
また、2つのプランで提供されている「基本補償・特約」の内容は他社とそれほど変わりませんが、ニーズに合わせてセットできる任意の補償が大変充実しています。
自動車事故の補償だけに限らず、日常生活の事故もカバーされるため、いざというときに安心です。
ネット上で公開されていた、AIU保険の自動車保険の良い口コミ・悪い口コミを以下にまとめました。参考にしてください。
良い口コミとして目立ったのは、「対応の早さ」「補償の充実ぶり」「保険金支払いのスピードの早さ」「担当者のきめ細かなサポート」の4点です。
「夜間帯の事故でもすぐに対応してもらえた」という声や、「事故発生当時、動揺していたところ的確なアドバイスをもらえたため安心できた」といった声が特に目立ちました。
また、事故対応の担当者の対応スキルが高い様子が伺える口コミも多く寄せられています。
保険金支払いスピードに関しても、「驚くほど早かった」といった声だけではなく、「すべて安心してお任せすることができた」といった高評価が際立っていました。
一方、悪い口コミですが、「保険料がやや高い」「担当者によって対応が異なる」「事故の内容によって対応のスピードが異なる」といった声が目立ちます。
保険料に関しては、代理店型自動車保険ということもあり、やや高くなるのは致し方ないところです。
ただしその分、補償内容やサポートが充実していることを考えると、コストパフォーマンスが高いと言い換えることができます。
担当者の対応の質や、事故処理のスピードに関しては、AIU保険に限らず他社でも多く寄せられる口コミ内容ですので、改善を期待するといった結論に至りそうです。
それから、悪い口コミの中で一番目立ったのは、電話対応に関する評判の悪さでした。全体的に対応が悪いのではなく、ごく一部の電話対応に限った話である様子が伺えます。
けっして、電話対応の質が不安定なわけではないようですが、今後の改善に期待したいところです。
なお、AIU保険は代理店と連携を図り、事故対応などの顧客サポートを提供しているため、代理店との連携がスムーズにできている場合は、非常に質の高いサービスが提供できている印象を受けました。
以上のことから、様々な口コミは寄せられているものの、AIU保険に加入する際は代理店とどれだけ連携が取れているかをチェックすることがポイントとなりそうです。
AIU保険の保険料を独自ランキングでチェック同じ見積もり条件で14社の自動車保険料を算出し、独自でランキングを作成しました。
AIU保険の保険料は、他社と比較するとどのくらい安いのでしょうか。まずは以下の表をご覧ください。
試算条件 | ||
---|---|---|
被保険者の設定 | 年齢 |
41歳 |
ノンフリート等級 |
11等級 |
|
運転者年齢条件 |
35歳以上補償 |
|
車 |
トヨタ ノア 初度登録年月 平成17年12月 |
|
免許の色 |
ブルー |
|
使用目的 |
日常生活・レジャー |
|
年間走行距離 |
3,000km~5,000km |
|
基本補償設定 | 対人賠償 |
無制限 |
対物賠償 |
無制限 |
|
人身傷害 |
3,000万円 |
|
搭乗者傷害 |
0円 |
|
車両保険 |
なし |
|
特約 | 家族限定特約 |
上記の見積もり条件で14社の保険料を算出した結果、以下のとおりとなりました。ランキング形式で表にまとめています。
順位 | 保険会社名 | 年間自動車保険料 |
---|---|---|
1 | SBI損保 |
23,570円 |
2 | 三井ダイレクト損保 |
25,470円 |
3 | アクサダイレクト |
25,930円 |
4 | チューリッヒ |
26,365円 |
5 | ソニー損保 |
27,980円 |
6 | イーデザイン損保 |
28,320円 |
7 | セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険) |
28,390円 |
8 | セコム損保 |
33,040円 |
9 | そんぽ24 |
34,370円 |
10 | 朝日火災 |
39,870円 |
11 | 損保ジャパン日本興亜 |
43,240円 |
12 | 三井住友海上 |
45,570円 |
13 | あいおいニッセイ同和 |
45,830円 |
14 | 東京海上日動 |
48,300円 |
AIU保険の場合、公式WEBサイト上で見積もりツールを提供していないため、保険料を算出することができませんでした。そのため、独自でAIU保険の保険料について考察してみたいと思います。
リサーチしたところ、価格コムがAIU保険の保険料平均相場を公表していたため、その結果を参考にしました。調査の実施日は、2016年11月16日~11月28日です。
調査結果によると、保険選びで重視したポイントの第3位は保険料でした。55.8%の方が、保険料を重視したと回答しています。また、保険料価格帯のアンケート結果は、以下のとおりです。
2万円未満:21.8%
2~3万円台:30.6%
4~5万円台:16%
6~7万円台:8.7%
8~9万円台:7.3%
10万円以上:7.8%
見積もり条件が分からないため、保険料が高いか安いかは分からないところがありますが、2~3万円台がもっとも多いことが分かります。
つまり上図のランキングでいうと、セコム損保やそんぽ24と同等か、セゾン自動車火災、イーデザイン損保の保険料とあまり変わらない可能性がありそうです。
前項の口コミの中にも、「代理店型の自動車保険のわりには保険料が安かった」とあったため、東京海上日動、あいおいニッセイ同和、三井住友海上よりは割安となるかもしれません。
補償や特約の内容を充実させると、保険料がアップしてしまう可能性はありますが、代理店型自動車保険の中では、非常に良心的な保険料になるといえそうです。
2016年度・2017年度に発表された、AIU保険のランキング結果をご紹介します。まずは、以下の表をご覧ください。
ランキングの種類 | 順位 |
---|---|
J.D.パワー 「2016年 日本自動車保険事故対応満足度調査」 |
5位 |
価格コム 「自動車保険 満足度ランキング(2017年)」 |
1位 |
オリコン 「事故対応 満足度ランキング」 |
1位 |
楽天 「総合満足度ランキング」 |
6位圏外 |
goo 「事故対応で選ぶ! 自動車保険の顧客満足度ランキング」 |
同率3位 |
保険スクエアbang 「総合満足度ランキング」 |
5位圏外 |
ご覧の通り、価格コムとオリコンのランキングで1位を獲得しています。続いてgooのランキングで3位、「J.Dパワー」は5位となりました。2016年から2017年にかけて、評価が高くなっていることが分かります。
AIU保険の場合、オリコンの2014年度のランキングでは、すべての部門でランキング圏外になっていた他、そのほかのランキングサイトでも評価は低く、積極的におすすめできる自動車保険ではありませんでした。
それが、サービスや補償品質、事故対応力が年々強化され、自動車保険としての質がかなり向上した様子が伺えます。特に評価されていたのは、事故対応、サポートサービス、保険金支払いのスピード、加入・更新手続きの4つです。
AIU保険は、若年層に人気がある自動車保険ではなく、どちらかというと40代から高く評価されている自動車保険ですが、その理由は「担当者の的確な判断、質の高いサポートに信頼を置いている」点にあるようです。
前述した通り、2018年に富士火災と合併したあと、評価がどのように変化するか注目したいところですが、富士火災も品質の高い自動車保険を提供している企業です。顧客サポートが充実しているため、益々評価が高まる可能性があります。
私は年間で57,230円の保険料を支払っていましたが、保険スクエアbang!という一括見積もりサイトを利用して、保険料を20,630円まで安くすることに成功しました。
保険スクエアbang!は、見積もり結果がブラウザ上に表示されるので、すぐに保険料を知りたい方にはかなり便利なサービスだと思います。
ちなみに、難しいことは一切していません。3分くらいで出来てしまいました。見積もりサービスと聞くと、資料が大量に送られてくるんじゃないの?電話などの勧誘やセールスがくるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことは一切ありませんでした。