保険料を安くする方法から保険の選び方まで徹底解説!自動車保険マニュアル。

自動車保険マニュアル > 車両保険の基礎知識 > 車両保険の保険金は何回まで請求できるの?回数制限はあるの?

車両保険の保険金は何回まで請求できるの?回数制限はあるの?

車両保険に加入していれば、事故で車が壊れた際に修理代をカバーすることができます。保険契約期間中、何度も修理が必要となった場合、そのたびに車両保険を使うことはできるのでしょうか。

そこで今回は、車両保険の保険金請求回数について取り上げながら、車両保険を使うとどのくらい等級は下がるのか、1回の事故で複数の保険を使った場合の扱いはどうなるのかなど、詳しく解説していきます。

無料見積りはコチラ!

1年の間に何回事故を起こしても車両保険は使えるの?

結論から先にいいますと、車両保険に利用回数制限は設けられていません。ほとんどの場合、保険契約期間は1年ですが、1年の間に自動車車両保険を何回使ってもよいのです。

ただし、事故で車両保険を使うと、翌年の更新時に等級が下がります。事故の内容によって、1等級ダウン事故・3等級ダウン事故に分かれますが、等級が下がると保険料は上がってしまうものです。

そのため、何度も車両保険を使えるからといって、複数回に亘って車両保険を使うことはお勧めできません。また車両保険に限らず、1年間の間に何度も保険を使ってしまうと、翌年以降の契約を断られることがあります。

特に保険料が安いダイレクト型の自動車保険の場合、事故リスクが高い人(頻繁に保険金を請求する人)に対する対応は厳しいようです。

事故リスクが高い人ばかり集まってしまうと、保険会社は多くの保険金を支払うことになります。つまり、経営が苦しくなってしまうのです。そのような事情から、頻繁に保険を使うことは避けた方が無難だといえます。

車両保険を使うと等級はどれくらい下がるの?

自動車保険には、事故の種類が3つあります。1等級ダウン事故、3等級ダウン事故、ノーカウント事故です。翌年の契約時に等級に影響を与えるのは、1等級ダウン事故、3等級ダウン事故の2つとなります。

なお、1等級ダウン事故、3等級ダウン事故扱いとなるのは、あくまでも自動車保険を使って保険金を受け取った場合のみです。

自動車事故により車の修理が必要になったものの、保険は使わずに自腹で修理代を出すのであれば、1等級ダウン事故、3等級ダウン事故扱いとはなりません。

上記の内容を踏まえた上で、1等級ダウン事故、3等級ダウン事故の概要と、車両保険を使った際にどのくらい等級が下がるのか見ていくことにします。

3等級ダウン事故(3等級下がる事故)

事故の種類 事故の内容 翌年の等級
3等級ダウン事故 ・相手の車に追突し対物賠償保険を使った
・相手に怪我をさせてしまい対人賠償保険を使った
・車同士の事故で車両保険を使った
・自宅の壁などに車をぶつけて車両保険を使った
※1等級ダウン事故以外で車両保険金が支払われた事故も該当
1事故あたり3等級ダウン
事故有り係数適用期間:3年

一般的な自動車事故で保険を使った場合、3等級ダウン事故となります。該当する事故の内容は上記のとおりです。翌年の契約時に3等級ダウンするほか、事故有り係数適用期間が3年となります。

事故有り係数適用期間とは、「事故有りの低い割引率」が適用される期間のことです。自動車保険の等級制度の場合、7等級から20等級のみ「事故有り」「事故無し」の割引率が設定されており、両者を比較すると20%ほど割引率が違います。

事故を起こして保険を使うと、翌年の更新時に「事故有り」の割引率が適用されて、保険料が割高となるのです。3等級ダウン事故の場合は、事故有り係数適用期間が3年ですので、3年間は割引率が低くなって保険料は上がります。

続いて1等級ダウン事故について、見ていくことにしましょう。

1等級ダウン事故(1等級下がる事故)

事故の種類 事故の内容 翌年の等級
1等級ダウン事故 ・火災、爆発による損害で車両保険を使った
・台風、竜巻、洪水、高潮による損害で車両保険を使った
・落書き、いたずらによる損害で車両保険を使った
・盗難により車両保険を使った
・飛来物、落下物との衝突で車両保険を使った
※身の回り品補償特約、車内携行品補償特約など、車の中やキャリアに固定した物が破損した際に補償を受けた場合も該当
1事故あたり1等級ダウン
事故有り係数適用期間:1年

予測不能な突発的な事故の場合、1等級ダウン事故となります。全ての自動車事故は、「予測不能で突発的」に発生するものですが、1等級ダウン事故は「一部の自然災害」「飛来物・落下物」が自動車に当たって損害を受けた場合など、一般的な交通事故とは扱いが少々異なるのです。

なお、1等級ダウン事故で車両保険を使った場合、翌年の更新時に1等級ダウンし、事故有り係数適用期間が1年となります。つまり、1年間だけ自動車保険料が割高になるということです。

以上のことから、以下の2点のことを押さえておくようにしましょう。

車両保険を使うと、翌年の更新時に3等級または1等級ダウンする(事故内容による)
修理代が少額となる場合は、車両保険を使わない方が良いことがある

ちなみに、前述したノーカウント事故ですが、「人身傷害や搭乗者傷害の保険金が支払われた事故」「弁護士費用特約のみ支払われた事故」などが該当します。ノーカウント事故に該当する場合は、保険を使っても翌年以降に等級が下がることはありません。

1年の間に2回事故を起こし保険を使うと等級は6つ下がる

1年の間に2回事故を起こし保険を使った場合、翌年の等級は6つ下がります。また、3回事故を起こして保険を使った場合は、9等級下がるのです。

実際に等級が下がるのは翌年の更新以降ですので、保険料を受け取った段階ですぐに等級が下がったり、保険料が上がることはありません。

なお、「1年の間に何回事故を起こしても車両保険は使えるの?」の項でも触れましたが、1年間の保険期間中に何度も保険を使うと、翌年の契約を断られることがあります。

また、等級が大幅に下がると、2倍以上保険料が高くなることも少なくありません。そのため、安易に何度も保険を使わないように気をつけましょう。

1回の事故で「車両保険」や「対物保険」を同時に使うと等級はどうなる?

複数の保険を同時に利用した場合、1度の事故としてカウントされます。つまり、「車両保険」や「対物保険」を同時に使った場合は、1事故として扱われるのです。決して2事故ではないため気をつけましょう。

たとえば、3等級ダウン事故を起こし「車両保険」「対物保険」「対人賠償保険」を使ったとします。この場合、翌年の契約時に3等級ダウンして、事故有り係数が3年適用されるということです。保険料は、あくまでも3等級ダウン分だけ上がります。

また、前述したとおり、1年間の保険期間中に2回事故を起こして保険を使った場合、6等級ダウンしてしまいます。大幅な保険料アップとなるため、気をつけましょう。

もう1つ押さえておきたいのは、「相手のための保険」「自分のための保険」を同時に使った場合、上記と同じように1事故扱いとなることです。

たとえば、事故で相手の方がケガをして「対人賠償保険」を使い、自分は車を修理するため「車両保険」を使ったとします。この場合、1事故扱いとなるのです。

稀に、「保険料が上がるので、相手のための保険しか使いたくない」という方がいますが、それは大きな誤りです。

「相手のための保険」のみ使った場合⇒1事故扱い
「相手のための保険」と「自分のための保険」を同時に使った場合⇒1事故扱い

上記のとおり、両者とも1事故としてカウントされるため、安心して自動車保険を使ってください。

高額な修理費用になる場合だけ車両保険を使う

自動車事故で車両保険を使う場合、3等級ダウン事故扱いとなるケースが大半です。翌年の更新時に3等級下がるほか、3年間は保険料が高くなります。そのため、高額な修理費用となる場合のみ、車両保険を使うようにしましょう。

とはいえ、高額な修理費用かどうかは、どのように判断すれば良いのでしょうか。押さえておきたいポイントは2つあります。

実際にかかる修理代
翌年以降の保険料(車両保険を使った場合の保険料)

この2つを比較して、実際にかかる修理代が翌年以降の保険料を大幅に超える場合、高額な修理費用だと判断すれば良いのです。これだけではイメージしづらいため、事例を用いながらもう少々詳しく見ていくことにしましょう。

3等級ダウン事故と1等級ダウン事故で車両保険を使った場合、もしくは車両保険を使わなかった場合、どのくらい保険料が変わるのか以下にまとめました。

保険料を算出する際に使用したのは、ソニー損保が一般公開しているシミュレーションツールです。見積もり条件は、以下の2点となります。

年間保険料:5万円
等級:15等級

3等級ダウン事故の場合

車両保険を使った場合 車両保険を使わなかった場合
等級 保険料
(イメージ)
等級 保険料
(イメージ)
次年度
事故あり12等級
74,000円
無事故16等級
49,000円
2年後
事故あり13等級
72,000円
無事故17等級
48,000円
3年後
事故あり14等級
70,000円
無事故18等級
47,000円
4年後
無事故15等級
50,000円
無事故19等級
46,000円
5年後
無事故16等級
49,000円
無事故20等級
38,000円
6年後
無事故17等級
48,000円
無事故20等級
38,000円
合計額
(概算):363,000円
(概算):266,000円

次年度の保険料を比較した場合、車両保険を使うと74,000円、車両保険を使わないと49,000円になりました。その差は、25,000円です。その後、1度も事故を起こさずに6年が経過した場合ですが、トータルで97,000円も異なることが分かります。

4年後に4,000円まで差は縮まりますが、車両保険を使わなかったときは5年後に20等級となるため、11,000円も保険料が変わってくる結果となりました。

今回は15等級で算出しているため、もう少々等級が低ければここまで保険料の差は拡がりません。とはいえ、3等級ダウン事故で車両保険を使うと、かなり保険料は割高となるといえそうです。

ちなみに車両保険を使うか迷った場合ですが、上記のケースでいうと「修理代が97,000円を大幅に超える」ときに、車両保険を使った方が良いということになります。

1等級ダウン事故の場合

車両保険を使った場合 車両保険を使わなかった場合
等級 保険料
(イメージ)
等級 保険料
(イメージ)
次年度
事故あり14等級
70,000円
無事故16等級
49,000円
2年後
無事故15等級
50,000円
無事故17等級
48,000円
3年後
無事故16等級
49,000円
無事故18等級
47,000円
4年後
無事故17等級
48,000円
無事故19等級
46,000円
5年後
無事故18等級
47,000円
無事故20等級
38,000円
6年後
無事故19等級
46,000円
無事故20等級
38,000円
合計額
(概算):310,000円
(概算):266,000円

続いて1等級ダウン事故の場合ですが、翌年度の保険料の差は21,000円となりました。2年後から4年後までは2,000円しか差はありませんが、5年後・6年後で改めて差が開くことが分かります。

理由は3等級ダウン事故のところで触れたとおり、車両保険を使わなかった場合に20等級となるからです。5年後は9,000円、6年後は8,000円異なる結果となりました。

なお、1度も事故を起こさずに6年が経過すると、トータルで44,000円保険料は変わってきます。3等級ダウン事故で車両保険を使ったケースと比較すると、大きな負担になるとはいえませんが、それなりに保険料は高くなるといえそうです。

なお、1等級ダウン事故で車両保険を使うか迷った場合ですが、上記のケースでいうと「修理代が44,000円を大幅に超える」ときに、車両保険を使った方が良いということになります。

ただし、44,000円くらいであれば、自腹で修理ができない金額ではありません。あえて車両保険を使わない方が「スムーズな等級アップ」「保険料節約」につながります。

車両保険を使う場合、何日以内までに届け出が必要?

車両保険の時効は、事故の発生から3年までとなっています。つまり、3年以内に届出を出せば、請求手続きは可能ということです。

ただし、「事故の事実」「事故で生じた損害」が確認できない場合、もしくは修理が遅れてしまったことで損害が大きくなってしまった場合は、車両保険の請求ができないことがあります。もしくは、請求できたとしても、一部の保険金しか受け取れないことがあるのです。

自動車保険の場合、保険請求時は必ず損害調査を実施するため、嘘の申告をしてもすぐにばれてしまいます。以上のことから、車両保険を使って車を修理するのであれば、できるだけ早く届出を出すようにしましょう。

ほとんどの保険会社では、保険を使った場合の翌年以降の保険料、車両保険を請求することで得られるメリット、デメリットについて相談することができます。判断に迷った際は、まずは保険会社に問い合わせるようにしましょう。

たった2分の見積もり比較をするだけで、
料金が「57,230円」→「20,630円」まで安くなりました。

私は年間で57,230円の保険料を支払っていましたが、保険スクエアbang!という一括見積もりサイトを利用して、保険料を20,630円まで安くすることに成功しました。

保険スクエアbang!は、見積もり結果がブラウザ上に表示されるので、すぐに保険料を知りたい方にはかなり便利なサービスだと思います。

ちなみに、難しいことは一切していません。5分くらいで出来てしまいました。見積もりサービスと聞くと、資料が大量に送られてくるんじゃないの?電話などの勧誘やセールスがくるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことは一切ありませんでした。

今すぐ一括見積もりはこちら

CMでお馴染みの保険会社も一括で見積り可能!
無料見積りはコチラ!
保険スクエアbang
ページトップへ戻る