郵便局は、生命保険や医療保険、学資保険など様々な保険を扱っていますが、実は自動車保険も扱っています。
ただし、損害保険会社のように単体として保険商品を販売しているわけではなく、保険会社の代理店として自動車保険を扱っています。そのため、表向きは『郵便局の自動車保険』となっていますが、あくまでも受託販売しているだけです。
自動車修理工場や自動車販売店なども、代理店として自動車保険を販売していますが、イメージとしては郵便局も同じだといえます。
郵便局の自動車保険は、上記5社の共同保険となっています。共同保険とは、リスクを分散するために、複数の保険会社が共同で保険を引き受ける契約形態のことです。
幹事保険会社が、他の引き受け保険会社の代理・代行を行っています。郵便局の自動車保険の場合、幹事保険会社は東京海上日動火災です。
全国1,495局の郵便局窓口で、加入手続きを行うことができます。ただし、郵便局の公式サイトでは、2013年10月1日現在の局数しか案内をしていません。そのため、加入を希望する際は、最寄りの郵便局へ問い合わせることをお勧めします。
窓口まで出向くことが難しい場合は、郵便局の担当者に訪問して貰うことも可能です。契約方法は、通常の自動車保険と変わらないため、必要書類を提出すれば加入手続きか完了します。
なお、加入する際に必要となる持ち物は以下のとおりです。
保険料の支払いで口座振替を希望する場合は、口座届出印も必要です。
郵便局のWEBサイトをみると、提携先5社の中から好きな保険会社を選択することができるように見えますが、実際のところ選択することはできません。
幹事保険会社を窓口として自動車保険に加入するため、東京海上日動火災の自動車保険へ加入するのとあまり変わらないのです。
なお、郵便局では250cc以下のバイクの自賠責保険は扱っていますが、自動車の自賠責保険は扱っていません。
結論からいいますと、郵便局の自動車保険と他の自動車保険を比較した場合、特に大きな違いはありません。
郵便局の自動車保険は代理店型の自動車保険ですが、保険の内容は一般的な代理店型自動車保険とほぼ同じです。ただし、自動車保険を扱っている郵便局の担当者は、自動車保険のエキスパートではないため、補償内容の提案・相談等は難しい可能性があります。
なぜなら、自動車販売店やディーラーなどの担当者よりも、自動車保険に関する十分な知識を有していないケースがほとんどだからです。
一方、ダイレクト型の自動車保険と比較した場合ですが、契約内容によっては郵便局の自動車保険の方が2倍近く高くなることがあります。(車両保険を付けた場合)
補償内容に大きな違いはありませんが、無料サービス、利用できる割引サービスの種類など、他にもいくつかの違いがあるものです。
以上のことから、郵便局の自動車保険だからといって、他の自動車保険と区別するのではなく、1つの自動車保険として他社と比較することをお勧めします。
郵便局で自動車保険に加入するメリット、デメリットのポイントを以下にまとめました。参考にしてください。
以上のことから、郵便局の自動車保険に加入しても、リスクを伴うようなデメリットはありませんが、敢えて郵便局の保険に加入するメリットもないことが分かります。
そのため、自分の要望に沿った自動車保険に加入したい方は、一括見積もりサイトなどを活用して、複数社の自動車保険の見積もり内容を比較した方が賢明です。
郵便局の自動車保険の保険料ですが、代理店型の自動車保険、ダイレクト型の自動車保険のどちらと比較するかで保険料の差が異なります。
先述したとおり、郵便局の自動車保険は、東京海上日動火災の自動車保険の内容とほとんど同じです。つまり、代理店型自動車保険として他社と比較することになります。
同じ代理店型自動車保険と比較した場合ですが、契約内容によって保険料に違いは見られるものの、相場並みの保険料だといえそうです。
一方、ソニー損保やイーデザイン損保など、ダイレクト型の自動車保険と比較した場合ですが、郵便局の自動車保険の方が高くなるケースが大半となります。
上記の内容だけでは分かりづらいため、同条件で見積もりを算出した際、おおよその保険料はどのくらい異なるのか実際に算出してみることにしましょう。
郵便局の公式サイトでは、見積もりツールを提供していないため、今回は東京海上日動火災の見積もりツールを利用して保険料を算出します。
また、他社の保険料と比較するために、損保ジャパン日本興亜(代理店型)、セゾン自動車火災(ダイレクト型)の保険料も算出しました。見積もり条件は以下のとおりです。
試算条件 | |||
---|---|---|---|
車種 | ホンダフィット(DBA-GK4) |
走行距離 | 5,000km以下(セゾン自動車火災) ※損保ジャパン、東京海上日動火災は設定無し |
等級・年齢 | 15等級・40歳 |
対人・対物 | 無制限 |
運転者限定 | 契約者本人・配偶者 |
人身傷害 | 5,000万円 |
年齢条件 | 35歳以上補償 ※セゾン自動車火災は設定無し |
免許の色 | ブルー |
事故有係数適用期間 | 0年 |
車両保険 | なし |
居住地区 | 東京都 |
使用目的 | 主に日常・レジャー |
上記の内容で保険料を算出したところ、東京海上日動『37,700円』、損保ジャパン日本興亜『41,630円』、セゾン自動車火災『31,290円』となりました。
郵便局の自動車保険料を、東京海上日動の保険料とほぼ同じくらいと考えた場合、損保ジャパン日本興亜よりもやや安いことから、代理店型自動車保険としては相場並みの保険料だといえそうです。
一方、セゾン自動車保険と比較した場合ですが、6,000円ほど保険料が高いことが分かります。一般的に、ダイレクト型自動車保険は安い傾向にあるため、郵便局の自動車保険はやや高いといっても過言ではありません。
以上のことから、保険料の安さを求めるのであれば、ダイレクト型を選択することをお勧めします。
一方、代理店型の保険を検討している場合は、郵便局の自動車保険の見積もりを取って、他社と比較してみるのも一考です。
今回、郵便局の自動車保険の口コミ、評判をリサーチした結果、参考となる情報を見つけることはできませんでした。そのため、実際に加入している方は、それほど多くないことが予想されます。
別の項でお伝えしたとおり、郵便局の自動車保険の内容は、東京海上日動とほぼ同じです。つまり、サービスの品質や補償内容に関しては、東京海上日動の口コミからおおよそ判断できるといえます。
そこで、代表的な東京海上日動の口コミをリサーチし、いくつかピックアップしました。まずはこちらをご覧ください。
東京海上日動は大手の保険会社であるため、加入者の人数が多く一定数の悪い口コミはどうしても目についてしまうものです。
しかし、他の保険会社と比較したところ、東京海上日動の自動車保険を高く評価している方が目立ちました。
以上のことから、あくまでも推測となりますが、郵便局の自動車保険のサービス水準は比較的高く、評判は良いといえそうです。
先述したとおり、郵便局の自動車保険の口コミ・評判が見当たらなかったため、今回は東京海上日動の自動車保険の口コミを例に挙げながら解説しました。
ダイレクト型自動車保険と比較すると、郵便局の自動車保険の保険料は高くなりますが、補償内容やサービスの質に関しては、申し分ないといえそうです。
なお、郵便局の自動車保険の事故対応や電話対応は、すべて東京海上日動のスタッフが対応します。
東京海上日動の事故対応・電話対応は、担当者によって応対品質にバラつきがある様子が伺えますが、全体的には満足している方が多い印象を受けました。
そのため、郵便局の自動車保険に加入し、万が一事故を起こしてしまった場合でも、安心して事故対応をお任せすることができそうです。
以上のことから、現状としては郵便局の自動車保険に加入するメリットはないものの、このさき郵便局独自の特約やサービスが追加された場合は、加入を検討しても良いかもしれません。
私は年間で57,230円の保険料を支払っていましたが、保険スクエアbang!という一括見積もりサイトを利用して、保険料を20,630円まで安くすることに成功しました。
保険スクエアbang!は、見積もり結果がブラウザ上に表示されるので、すぐに保険料を知りたい方にはかなり便利なサービスだと思います。
ちなみに、難しいことは一切していません。5分くらいで出来てしまいました。見積もりサービスと聞くと、資料が大量に送られてくるんじゃないの?電話などの勧誘やセールスがくるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことは一切ありませんでした。