一般的な普通車と同じように、スポーツカーや高級車でも車両保険に加入することはできるのでしょうか。
このページでは、スポーツカー・高級車の車両保険の加入可否、車両保険加入時に審査はあるのか、保険会社別「車両保険に入れない車」について詳しく解説していきます。
まずは、車両保険加入可否から見ていくことにしましょう。
すべてのスポーツカー、高級車が車両保険に加入できないわけではありません。ポルシェやbmwなどでも車両保険に加入することはできます。
ただし、保険会社では車両保険の加入条件を設けており、条件次第では加入を拒否されることが少なくありません。スポーツカーやランボルギーニなどの高級車が、車両保険に加入することを拒否される理由は主に2つあります。
つまり保険会社は、『リスクの高い車の保険を引き受けたくない』というのが理由のようです。
なお、保険会社が定めている「車両保険の加入条件」は、保険会社の公式WEBサイトや約款に記載されています。今回は、公式WEBサイト上で案内をしていた、4社の情報をピックアップしました。
※上記条件以外にも車両保険をつけられない条件あり
以上のことから、スポーツカーや高級車の車両保険加入可否に関して、以下の3つのことがいえそうです。
つまり冒頭でも触れたとおり、スポーツカーや高級車などのスーパーカーが車両保険に加入できるかどうかは、最終的に保険会社の判断次第だということです。
車両料率クラスとは、簡単にいうと「車の型式ごとに保険料率を区分している仕組み」のことです。2017年現在、対象は自家用乗用車(普通・小型)のみとなっています。2018年度以降、軽自動車も導入予定です。
「対人賠償」「対物賠償」「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」「車両保険」の4項目を1~9段階に分類し、保険金の支払い実績が多い型式ほど車両料率クラスの数字は大きくなります。
つまり車両料率クラスが9ということは、保険金の支払い実績が多い型式であることを指しており保険料は高めです。
高級車が車両保険に加入する際は、審査が行われることがあります。審査が行われる主な理由は、以下の3つです。
上記以外にも、保険会社ごとで事情は異なりますが、おおよそ3つの理由から保険会社は引き受けるときに慎重になるのです。
なお、車両保険への加入を希望する場合、まずは保険会社へ申請を出します。その後、保険会社から承認を得ることができれば、車両保険に加入することができます。申請時に保険会社が重視しているポイントの一例は、以下の通りとなります。
など
など
上記は、スポーツカーや高級車を新車で購入した場合の話ですが、中古車を購入した場合は少々異なります。中古車によっては、車の市場価値の審査を行うことがあるのです。
たとえば、フェラーリF40のような人気車種の場合、新車から10年~15年以上経過していても、3,000万円から4,000万円前後の市場価値があるといわれています。
このようなケースに該当する場合、契約時点の車の市場価値を詳しく調査した上で、車両保険の引き受け審査を行うことがあります。
複数台の車を所有しており、すでに自動車保険に加入している場合は、同じ保険会社に車両保険の引き受けを申請した方が良いことがあります。
既存の保険契約で一度も保険を使っていないなど、良好な契約状況であることが分かれば、新規で自動車保険に加入するよりも、引き受け申請時の審査基準が下がりやすいからです。まずは、保険会社に相談してみることをお勧めします。
車両保険の加入条件についてはすでに触れましたが、この項では保険会社別の「車両保険に入れない車」について見ていくことにしましょう。
保険会社の公式WEBサイト上で、分かりやすく案内をしていた保険会社は以下の表のとおりです。
保険会社 | 車両保険加入可否 | |
---|---|---|
高級車・スポーツカー | 車両料率クラス9 | |
アクサダイレクト | 市場販売価格相当額1,500万円越えの車は不可 | 不明 |
イーデザイン損保 | 市場販売価格相当額1,000万円越えの車・一部のスポーツカーは不可 | 不明 |
SBI損保 | 市場販売価格相当額が高額な車は不可 | 不明 |
セゾン自動車火災 | 市場販売価格相当額1,000万円越えの車は不可 | 不可 |
ソニー損保 | 市場販売価格相当額1,000万円越えの車は不可 | 不可 |
そんぽ24 | 不明 | 不可 |
三井ダイレクト | 車両価額が高い車などは不可 | 不可 |
なお、代理店型を含むその他の保険会社もリサーチしましたが、明確な案内をしている保険会社は見当たりませんでした。
上記の表の内容と変わらない可能性が高いものの、車両保険に入れない車について事前に問い合わせて確認することをお勧めします。
結論からいいますと、1000万円を超える高級車の車両保険は高くなりがちです。協定保険価額の金額が高いことが関係しています。協定保険価額とは、保険契約をする時点の車の市場価値のことです。
そもそも車両保険の補償額は、契約する車の年式、型式、車種などから市場価値を判断し、保険会社が設定しています。保険契約者が、自分の意思で自由に補償額を設定することはできません。
保険会社によって、極端に協定保険価額が異なることはありませんが、厳密にいうと若干の金額差があります。
つまるところ、1000万円を超える高級車(外車など)の車両保険が高くなるかどうかは、契約車両の協定保険価額や保険会社の判断次第ということです。
ちなみに、1,000万円以上の価格で車を購入したからといって、協定保険価額が1,000万円以上になるとは限りません。
「車両本体」「定着または装備されている付属品」「車両本体・付属品や装備にかかる消費税」以外は補償対象外となるため、上記のケースでいうと、車両保険の補償額は1,000万円よりも少なくなることが大半です。
補償額の上限をできるだけ高く設定して補償を厚くしたい場合は、代理店型の保険会社に加入することをお勧めします。
代理店型の自動車保険の場合、ダイレクト型の自動車保険よりも車両保険の上限額が高い傾向にあり、補償額の上限を上げるための交渉が可能だからです。
保険の販売担当者が保険会社に保険金額の上乗せを相談し、売買契約書を提出すると、購入金額で車両保険の上限額を設定できることがあります。希望する場合は、車の販売担当者や保険会社に相談しておきましょう。
なお、フェラーリやランボルギーニなどの高級車の車両保険料は、年間100万円以上になることがあります。車両保険以外の保険料は、普通車と同じくらいです。
高級車の車両保険金額は、契約する高級車ごとで異なるため一概に言い切ることはできません。また、保険会社の公式WEBサイト上で詳しく案内されていないこともあり、保険会社に確認をしない限り分からないといえます。
とはいえ、参考になる情報をリサーチしてみたところ、500万円の車を新車で購入し、車両保険に加入した際、補償額の上限は440万円だったという口コミが寄せられていました。
つまり、車両保険の補償額の上限が、購入金額と同じ500万円になることはないものの、それなりの金額まで補償して貰うことができるといえそうです。
大体の車両保険金額を知りたいときは、中古車販売サイトを活用しましょう。中古車販売サイトで案内されている車両本体価格は、車両の市場価格に近い金額だからです。
車の市場価格が分かれば、協定保険価額の検討をつけることができるため、おのずと車両保険金額の上限が分かります。
具体的な確認方法ですが、まずは中古車販売サイトの「カーセンサー」などを活用し、保険契約を希望する車両と、ほぼ同等の条件の車両を探してください。
何台か見つかったら、車の本体価格をチェックしましょう。その金額が、車両の市場価格の目安額となります。たとえば、「本体価格:816万円、支払総額:934万円」とあった場合、816万円が市場価格の目安額です。
協定保険価額は816万円程度ということになるため、車両保険の補償額も816万円に近い金額で設定できる可能性が高いといった判断となります。
この項では、車両料率クラス9の車について見ていくことにしましょう。車両料率クラスの意味については、「スポーツカーや高級車は車両保険に加入できないの?」のところで解説したため割愛します。
車両料率クラスが9ということは、「事故を起こしやすい」「盗難被害に遭いやすい」など、保険金の支払い実績が多い型式だということです。
どちらかというと、日本車よりも輸入車に多く見られます。代表的な型式は以下の通りです。
車種 | 型式 |
---|---|
トヨタ セルシオ | UCF30 |
トヨタ ランドクルーザー | FJ80G |
トヨタ クラウンマジェスタ | UZS147 |
トヨタ クラウンマジェスタ | UZS173 |
トヨタ クラウンエステート | UZS175W |
ニッサン シルビア | KPS13、S15 |
ニッサン スカイライン | BCNR33、GT-RBCNR33 |
ニッサン エルグランド | ATE50 |
ニッサン キャラバン | KEE24 |
ニッサン ホーミー | KEE24 |
ニッサン インフィニティ | Q45 |
ニッサン スカイライン | CPV35 |
ニッサン キャラバン | KHE24 |
ニッサン ホーミー | KHE24 |
ホンダ レジェンド | KA7 |
ホンダ シビック | EG9 |
ホンダ ビッグホーン | UBS69DW |
メルセデスベンツ | 210262 |
ポルシェ | 986M、9624 |
ランボルギーニ | JFGE11 |
フェラーリ | F110J |
アウディ | 42BYHF |
私は年間で57,230円の保険料を支払っていましたが、保険スクエアbang!という一括見積もりサイトを利用して、保険料を20,630円まで安くすることに成功しました。
保険スクエアbang!は、見積もり結果がブラウザ上に表示されるので、すぐに保険料を知りたい方にはかなり便利なサービスだと思います。
ちなみに、難しいことは一切していません。5分くらいで出来てしまいました。見積もりサービスと聞くと、資料が大量に送られてくるんじゃないの?電話などの勧誘やセールスがくるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことは一切ありませんでした。