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10円パンチのようなイタズラ傷や落書きの修理費に車両保険は使える?

10円パンチのようなイタズラ傷や落書きにより損害が生じた場合、車両保険を使って修理をすることはできるのでしょうか。

そこで今回は、イタズラによる損害と車両保険の利用可否について取り上げながら、車両保険の補償内容、イタズラでついた傷の修理代はどのくらいかかるのか、支払われる車両保険金の金額など詳しく解説します。

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10円パンチのようなイタズラ傷や落書きの修理費に車両保険は使えるの?

結論から先に言いますと、10円パンチのようなイタズラ傷、落書き、投石による凹みなどで車が損傷した場合、車両保険を使って修理をすることは可能です。主なイタズラの事例は、以下の通りとなります。

車の窓が割られた
ペンキやマジックなどで車のボディに落書きされた
石などで車のボディに傷を付けられた
車に卵を投げつけられたり泥などを塗られた
車の鍵穴を壊された

など

1点注意したいのは、イタズラによるタイヤのパンクです。一般的に、タイヤの単独損害は車両保険で補償されません。ただし、例外があります。タイヤのパンクだけではなく、ホイールにも傷をつけられた場合です。

保険会社ごとで、どこまでの範囲をタイヤとみなすかが異なるため、損傷の状態によっては車両保険で補償されることがあります。

タイヤとホイールの損傷を別扱いとしている保険会社の場合

タイヤのパンクのみであれば補償されませんが、併せてホイールも損傷している場合は、タイヤとホイールの損害を車両保険でカバーすることができます。

ホイールもタイヤとみなしている保険会社の場合

上記と同様、タイヤのパンクのみは補償されません。また、タイヤとホイールが損傷している場合も補償対象外となります。

上記の補償内容については、保険会社に直接問い合わせて確認することをお勧めします。

イタズラによる車の修理代は、エコノミー型でも補償が可能!

車両保険は、「一般型」「エコノミー型」の2タイプに分かれます。それぞれの補償範囲は、以下の図のとおりです。

補償されるケース 一般型 エコノミー型
火災・爆発
落書き・いたずら・窓ガラス破損
飛来中または落下中の他物との衝突
他の自動車との衝突・接触
台風・竜巻・洪水・高潮
盗難
電柱に衝突
×
自転車との接触
×
当て逃げ
×
転覆・墜落
×

一般型とエコノミー型の主な違いは、単独事故・当て逃げ事故による損害の補償可否です。一般型の場合、単独事故・当て逃げ事故による損害は補償されますが、エコノミー型では補償されません。

なお、上から2番目の項目を見ると、「落書き・いたずら・窓ガラス破損」に関しては、一般型とエコノミー型の両方で補償対象となっていることが分かります。

そのため、今回のテーマである「イタズラ傷や落書きによる損害」は、車両保険で補償されると考えて問題ありません。

ただし、そんぽ24などの一部の保険会社では、車対車の事故のみ補償されるエコノミー型を提供していることがあります。

その場合、補償範囲は他車との衝突や接触による損害に限定されるため、車両保険(車対車の事故のみ補償)でイタズラによる損害を補償することはできません。

自分がどのタイプの車両保険に加入しているか分からないときは、事前に保険会社へ問い合わせて確認しておきましょう。

イタズラで傷がついた場合の修理代はどれくらい?

イタズラで傷がついた場合の修理代は、「どこで修理をするのか」「損傷の程度」によって異なります。

この項では、「カーコンビニ倶楽部」の見積もりツールを使って算出した修理費用の事例と、イエローハットが提供する「ワンプライスクイック鈑金」の相場料金の事例を見ていくことにしましょう。

カーコンビニ倶楽部の場合

項目 ケース1 ケース2 ケース3 ケース4 ケース5
キズ・へこみの場所
フロントドア
リアフェンダー
フロントフェンダー
リアバンパー
ボンネット
キズ・へこみの種類
線キズ
線キズ
線キズ
線キズ
線キズ
車体色
塗装の種類
メタリック
パール
パール
その他(ソリッド)
メタリック
キズの大きさ 20cm×20cmくらい 10cm×10cmくらい 10cm×30cmくらい 20cm×20cmくらい 10cm×20cmくらい
車体種別
国産車
輸入車
国産車
輸入車
国産車
概算修理費用 40,000~55,000円 40,000~54,000円 37,500~55,500円 15,000~25,000円 42,000~58,000円

今回は、5パターンの修理費用を算出しました。傷の種類は「線キズ」としています。車の色や塗装の種類、傷の大きさ、車の部位によって修理費用は異なりますが、おおよそ3万円~5万円程度となりそうです。

イエローハットの場合

イエローハットの公式WEBサイトの場合、カーコンビニ倶楽部のような見積もりツールは見当たりませんでした。ただし、料金表や施工事例がいくつか紹介されていたため、そちらの内容を以下にまとめました。

部位 キズ範囲 料金
ドア・フェンダーのすりキズ 1ハンド(15cm×15cm以内)
30,672円(税込)
ヘコミが1箇所ある場合
35,856円(税込)
2ハンド(30cm×15cm以内)
38,340円(税込)
ヘコミが1箇所ある場合
43,524円(税込)

※ヘコミは5cm×10cm以内まで対応
イエローハット公式WEBサイトより引用

項目 ドア施工ケース スライドドア施工ケース① スライドドア施工ケース②
車体の色
シルバー系
ホワイト系
ホワイト系
キズの箇所
ドア
スライドドア
スライドドア
キズの大きさ
2ハンド
1ハンド
1ハンド
キズの内容
線キズ
すりキズ
へこみキズ
施工時間
約3時間
約3時間
約3時間
修理代金
38,340円(税込)
30,672円(税込)
35,856円(税込)

イエローハット公式WEBサイトより引用

カーコンビニ倶楽部の修理費用と比較すると、イエローハットの方がやや安価ですが、それでも3万円~4万円ほどの修理代がかかりそうです。

以上のことから、軽度の損傷で修理費用がそれほど高くならない場合は、車両保険を使わずに自腹で修理をすることも検討した方が良いかもしれません。詳細は、次項で詳しく解説します。

イタズラされて車両保険を使用すると翌年の等級はどうなる?

イタズラされて車両保険を使用した場合は、翌年の更新時に1等級下がります。このような事故を1等級ダウン事故と呼んでおり、イタズラ以外にも以下のような事故が指定されています。

フロントガラスや窓ガラスの破損
落書き
飛来物、落下物との衝突事故
台風、竜巻、雹、洪水、高潮による損害
火災、爆発による損害
騒じょうや労働争議による損害

1等級ダウン事故の場合、等級が1つ下がるだけではなく、割引率が低い事故有係数が1年間適用されます。1年間だけ保険料は割高となりますが、そのあと保険を使わなければ、2年目以降は通常通り1等級アップし、事故なしの割引率に戻ります。

イタズラ傷や落書きの修理費は、損害の規模によって様々です。数万円ほどで修理できるケースもありますが、場合によっては100万円以上掛ることも少なくありません。

そのため、前項で触れたとおり、修理費用がそれほど高くならない場合は自腹で修理をした方が賢明ですが、車両保険を使うか迷った際は「翌年以降の保険料の増額分」「修理費用の総額」を確認した上で判断することをお勧めします。

支払われる車両保険金の額はどのくらい?

イタズラによる損害で車両保険を使った場合、車両保険金額を限度として実際に掛った修理費用分が支払われます。たとえば、車両保険金額の限度額が100万円、修理費用が40万円だったとしましょう。

この場合、支払われる車両保険金の額は40万です。ただし、契約時に免責額(自己負担額)を設定した方は、修理費用から免責額(自己負担額)を差し引いた残りの額が支払われます。

免責額は、5万円もしくは10万円のいずれかを設定しているケースがほとんどですので、上記の事例を用いて計算した場合、35万円(免責額5万円)または30万円(免責額10万円)が支払われるということです。

ちなみに、車両保険金額は保険契約時の車の時価相当額を基準に、保険会社が決める仕組みとなっています。自分で車両保険金額を指定することはできません。

ただし車両保険金額には幅があるため、その範囲内であれば自由に設定することができます。

車両保険を使う際に気をつけたいこと

保険金を請求する際は、事前に保険会社と警察に連絡をする必要があります。特に警察への連絡は忘れないようにしましょう。

なぜなら、被害届を出しておかないと、保険金が支払われないことがあるからです。また、保険金などを目的とした、虚偽の報告は少なくないといわれています。

そのため、自作自演の申告を防止するためにも、イタズラによる損害で車両保険を使う際は、厳しく対応している保険会社が多いのです。

ちなみに、車両へのイタズラは犯罪行為に該当します。車両保険を使わなかったとしても、被害届は必ず出しておきましょう。被害届を出しておくことで、犯人逮捕につながることがあります。

損害賠償の請求について

車両保険を使う前に犯人が見つかった場合ですが、犯人に対して損害賠償を請求することが可能です。ただし、車両保険を使って修理したあとに犯人が見つかった場合は、保険会社が損害賠償を受け取ることになります。

車両保険の使用で等級がダウンし保険料が値上がりすることを考えると、保険会社が損害賠償を受け取ることに不満を感じてしまうものですが、その点は心配いりません。値上がりした保険料の負担分を、犯人に請求することができるからです。

保険会社と連携を図りながら対応することになるため、もしも犯人が見つかった際は保険会社に相談することをお勧めします。

イタズラ対策としてできる5つのこと

イタズラによる損害は、対策を講じることで被害を最小限に留めることができます。この項では、イタズラ対策としてできる5つのことについてご紹介します。

防犯カメラの設置

防犯カメラを設置することで、犯人を特定しやすくなります。屋外設置となるケースが多いため、赤外線やナイトモードなどの機能が搭載された、高解像度の防犯カメラを設置しましょう。

設置費用を含めると10万円以上掛ることもありますが、損害賠償請求を考えている方は、必要最低限の機能を備えた防犯カメラが必須です。レンタルで一定期間のみ設置することも可能ですので、複数の業者に相談することをお勧めします。

カーセキュリティーの設置

カーセキュリティーとは、車に人が近寄ったときに警報が鳴る装置のことです。1万円~2万円ほどで販売されています。あまり費用を掛けたくない方は、カーセキュリティーのダミーで代用するのも一考です。

あくまでもダミーであるため、性能はカーセキュリティーに劣りますが、不審者を威嚇する意味では一定の防犯効果が期待できます。価格は1,000円台から5,000円前後までと、カーセキュリティーよりも安価です。

ボディーカバーを利用する

ボディーカバーとは、車に直接被せることができるシートのことです。カー用品店やホームセンター、ディーラーなどで販売されています。ボディーカバーの種類によって価格は異なりますが、3,000円から5,000円前後が主流です。

車にボディーカバーをかぶせておくと、わざわざボディーカバーを外してイタズラをすることになるため、被害を最小限に留めることができます。自ら車を使う際、カバーを着脱する手間は掛りますが防犯効果は高めです。

センサー付のライトの設置

ほとんどのイタズラは、夜間帯に行われるものです。センサー付のライトは、人が近づくと自動点灯する仕組みとなっているため、不審者が車に近寄りづらい状況を作ることができます。

また、防犯カメラと組み合わせて設置しておくと、犯人をより鮮明に捉えることができるためお勧めです。

屋内駐車場を使用する

青空駐車場を使用している場合は、屋内駐車場に変更することはできないか検討しましょう。屋外よりも屋内の方がイタズラの対象になりにくいため、車を駐車する環境を変えるだけでも防犯効果を期待することが可能です。

ただし、駐車場代は屋外よりも高くなってしまいます。そのため、最終手段として検討することをお勧めします。

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