セゾン自動車火災保険が提供する「おとなの自動車保険」は、保険料の安さと自由な補償設計が高く評価されており、40代・50代のファミリー層から注目を集めています。
全国約260箇所に点在する、損保ジャパン日本興亜損保の損害サービス網と連携し、迅速な事故対応に努めていますが、実際の事故対応の評価はどうなのでしょうか。
注目ポイント、ロードサービスの概要などとあわせながら詳しくご紹介します。
おとな自動車保険は、損保ジャパン日本興亜損保のグループ会社である「セゾン自動車火災」が提供する自動車保険です。
2017年度に行われたJ.D.パワー アジア・パシフィック・ジャパンの調査では、新規加入者満足度調査で1位、顧客満足度調査で2位を獲得しています。
事故リスクが低い40代から50代をメインターゲットとしており、家族の構成や車の使い方に合わせて補償内容を細かく調整できるため、保険設計に無駄がありません。
また、JAFに加入している保険契約者が多いことに着目し、ロードサービスを有料化するなど、保険料の節約を図りやすい自動車保険となっています。
気になる事故対応の体制ですが、最大の特徴は「ALSOK事故現場安心サポート」「損保ジャパン日本興亜損保のサービスセンター網と提携」の2点です。スムーズな事故対応の実現に取り組んでいる様子が伺えます。
ただし、大人の自動車保険の事故対応の口コミや評判から、事故対応や応対品質にそれほど強くはない印象を受けるため、今後の巻き返しに注目したいところです。
なお、大人の自動車保険では、定期的に新規見積もりキャンペーンなどを開催しています。様々な特典がありますので、有効活用してください。
おとなの自動車保険が提供する、事故対応の注目ポイントは3つあります。
おとなの自動車保険は、ALSOCと業務提携しています。利用料は無料です。事故発生時は気が動転してしまうものですが、30分ほどで事故現場まで駆けつけてもらうことができます。
なお、大人の自動車保険に事故報告の電話をした際、ALSOC事故現場安心サポートの利用を申告すると、事故受付センターからALSOCに出動を要請することが可能です。
※上記以外にも、ALSOCへ出動要請をする方法はあります。詳細は、おとな自動車保険に確認してください。
保険会社によっては、複数名の担当者が事故対応を担当することがあります。そのため、担当者に連絡をする際、情報共有がなされていないなど、対応に不満を感じるケースが少なくありません。
一方、大人の自動車保険の場合、1事故1担当制となっているため、一貫して同じ担当者が事故対応にあたります。話の食い違いによる手間が掛らず、個々の事故状況に合ったサポートが可能です。
ただし、相手方のケガの対応については、複数の担当者が対応するケースがあるようです。詳細は、おとな自動車保険に確認してください。
セゾン自動車火災保険は、損保ジャパン日本興亜の損害サービスセンターと提携しています。損保ジャパン日本興亜のベテラン担当者が対応するため、円満な事故解決が期待できます。
相手方や相手方の保険会社との交渉も行っているほか、車両の損害状況を確認する技術アジャスターも損保ジャパン日本興亜の専門スタッフが担当します。
おとなの自動車保険の事故対応の特徴は、以下の表のとおりです。
対応時間 | ・事故受付:24時間365日 ・初期対応:9時から20時(平日)、9時30分から20時(土日祝日) ・車両単独事故・故障損害は平日17:30、土日祝日17時まで ※夜間、年末年始は初期対応していない |
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初期対応の内容 | ・電話による相談、アドバイス ・事故解決までの流れの説明 ・事故の相手方への初回連絡 ・修理工場への連絡、車の損害状況確認 ・医療機関への連絡 ・提携修理工場の紹介(ロードサービスをセットしていない場合) ・修理工場への連絡 ・代車手配 ・修理工場への損害確認 など |
サポート体制 | ・損保ジャパン日本興亜サービスセンター網と連携:全国約260箇所 ・提携修理工場:全国約610箇所 ・日本弁護士連合会のリーガル・アクセス・センター(LAC)を介して弁護士の紹介が可能 |
ALSOK事故現場 安心サポート |
・24時間、365日対応 ・保険契約者であれば無料で利用できる ・30分程度で事故現場に到着 ・拠点数は全国約2,400箇所 ・大雪、水害等でも原則利用可能 ・ALSOK隊員が事故現場でサポートしてくれる ・事故相手からのヒアリング実施 ・事故現場、車両事故等の撮影 ・救急車の手配 ・警察への提出サポート ・事故受付(セゾン自動車火災への事故連絡) |
おとな自動車保険の事故対応の特徴としては、「サポート体制」「ALSOK事故現場
安心サポート」の2つを挙げることができます。
ダイレクト型自動車保険の事故対応は、いまや代理店型と変わらない品質となりましたが、おとな自動車保険の場合は業務提携をすることで、他のダイレクト型自動車保険と差別化を図っています。
なお、大人の自動車保険の事故受付時間は、他社と同様で24時間365日です。
おとなの自動車保険のロードサービスの内容を、以下の表にまとめました。
特徴 | ・24時間365日で受付 ・拠点数は全国13,000箇所 ・ロードサービスは任意(有料) |
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レッカーサービス | 応急処置と合わせて15万円まで(計算上300km程度まで) ※おとな自動車保険の提携工場までは距離無制限で無料 |
緊急対応サービス | ・バッテリーあがり ・鍵の解錠(一般キーシリンダー) ・スペアタイヤ交換 ・オーバーヒート ・各種オイル漏れ点検、補充作業等 ・冷却水補充作業等 ・各種灯火類のパルプ、ヒューズの取り換え作業等 ・ボルトの締め付け ・脱輪引き上げ(1m超えの脱輪引き上げ、タイヤ2つ以上対応) ・クレーン作業などの特殊作業 |
ガス欠時の給油サービス | ・1年目の契約でも最大10リットルまで無料対応 ※保険期間中1回。ただしJAF会員は保険期間中2回 2018年1月1日補償開始契約より対象 |
法律・健康相談サービス | ・日常生活でのトラブルによる法律相談、心と体の悩みについて相談できる健康相談所に対応 (弁護士、看護師、保健師などが対応) 電話での30分程度の相談に対応 ※2017年12月31日以前の補償開始契約者のみ対象 |
宿泊・帰宅費用 | 自力走行不能の場合、宿泊費や自宅までの交通費をサポート ・宿泊費用:1名につき1万円まで ・移動費用:1名につき2万円まで |
GPS位置検索サービス | ロードサービス利用時、GPSを利用して正確な位置情報を申告できる。 (携帯電話からも利用可能) |
最大の特徴は、「任意(有料)」となっている点にあります。他の保険会社の場合、ロードサービスは無料で付帯されますが、すでにJAFへ加入している場合は、サポートが重複してしまいがちです。
その点、大人自動車保険であれば、契約時に利用可否を選択することができます。バッテリー上がりなどの応急処置、宿泊・帰宅費用サポートなど、一通りの内容は網羅されています。
なお、ロードアシストを利用しない場合は、保険料を節約することが可能です。
おとなの自動車保険が提供する事故対応の概要は以下のとおりです。
上記の中から2つをピックアップし、詳しく見ていくことにします。
「つながるボタン」は、保険始期日が2017年7月1日以降の契約を対象としたサービスです。
スマホのアプリと連動した無料サービスとなっており、申込み後に送付されるボタンを車内に取り付けることで、より手厚いサポートを受けることができます。
受けることができるサポート内容は、以下のとおりです。
おとな自動車保険では、以下の3つのサポートを取扱っています。
事故によって、保険金請求書が必要となることはありますが、対物事故の場合は原則提出不要です。
人身事故の場合のみ、交通事故証明書の取付を代行してもらうことができます。その際に掛る費用も、おとな自動車保険が負担しています。
物損事故により、自分と相手方が示談書の省略を希望した場合、省略して保険金を受け取ることができます。示談の合意内容は、あとから控えを送ってもらうことが可能です。
おとなの自動車保険が提供しているロードサービス内容は、以下のとおりです。なお、ロードサービスは、他社とは異なり「有料」となっています。
上記の中から2つをピックアップし、詳しく見ていくことにします。
すでにJAF会員の方は、おとな自動車保険のロードアシスタンスをセットすると、ロードサービス利用時にjafのサポートがより手厚くなります。詳細は以下の通りです。
JAF会員 | JAF会員 + ロードアシスタンス |
ロードアシスタンス | |
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レッカーけん引 | 15kmまで無料対応 |
合計15万円まで無料対応 ※おとな自動車保険の提携工場までは距離無制限で無料 |
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応急処置 | 基本は無料 作業料30分以内無料 |
レッカーけん引費用と合計して 15万円まで無料対応 |
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応急処置時の 部品代・消耗品代 |
実費負担 |
保険期間中1回 4,000円までサポート |
実費負担 |
給油サービス (最大10リットルまで) |
実費負担 |
保険期間中2回まで 無料対応 |
保険期間中1回まで 無料対応 |
JAF会員 | JAF会員 + ロードアシスタンス |
ロードアシスタンス | |
---|---|---|---|
レッカーけん引 | 15kmまで無料対応 |
最寄りの工場まで限度額なしで無料対応 ※JAF無料対応を超えた分は、おとな自動車保険がサポート |
合計15万円まで無料対応 ※限度額は、レッカーけん引代と応急処置費用の合計15万円まで |
応急処置 | 基本は無料 作業料30分以内無料 |
基本は無料 作業料限度なしで無料 ※JAF無料対応を超えた分は、おとな自動車保険がサポート |
|
応急処置時の 部品代・消耗品代 |
実費負担 |
実費負担 |
実費負担 |
給油サービス (最大10リットルまで) |
実費負担 |
保険期間中1回まで 無料対応 |
保険期間中1回まで 無料対応 |
他の保険会社では、保険契約時にロードサービスが無料提供されますが、おとな自動車保険の場合、任意で選択できるようになっています。
2017年3月末時点、おとな自動車保険のロードアシスタンス(ロードサービス)加入率は「76.3%」となっており、大多数の方が利用しているようです。
ロードアシスタンスをセットしない場合は、保険料を節約することができます。
ただし、おとなの自動車保険のロードサービス料金は、1,000円台とそれほど高くはないため、保険料が大幅に節約できるわけではありません。
なお、大人の自動車保険のロードサービスの電話番号が分からなくても、GPS位置検索サービスを利用することでスムーズに連絡を取ることが可能です。
3つの顧客満足度調査機関が実施した2017年事故対応ランキングを用いながら、おとなの自動車保険の事故対応力を分析していきます。
J.Dパワーアジア・パシフィック・ジャパン 2017年 |
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・契約車満足度「ダイレクト部門」:2位 ・事故対応「ダイレクト部門」:4位(総合7位) ・新規加入者「ダイレクト部門」:1位 |
顧客満足度調査機関の権威であるJ.D.パワーによると、おとな自動車保険の2017年度のランキング結果は上記の通りとなりました。
事故対応満足度の部門で666ポイント(1,000ポイント満点中)を獲得し総合7位、ダイレクト部門では4位にランクインしています。
平均値が670ポイントに対し、おとな自動車保険のポイントは低めとなっており、1位のチューリッヒ701ポイントに大きな差をつけられました。そのため、事故対応にやや弱い印象を受けます。
オリコン日本CS顧客満足度調査 2017年 |
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・総合:2位 ・加入、更新手続き8位 ・商品内容の充実度:1位 ・保険料:2位 ・事故対応:8位 ・受取額、支払いスピード:5位 ・サポートサービス:7位 |
続いてオリコンのランキング結果ですが、内容はJ.D.パワーとそれほど変わらない結果となりました。
総合2位、商品内容の充実度1位、保険料2位と評価は高めです。
ただし、オリコンのランキング結果でも、事故対応の評価は8位と残念な結果に終わっています。
再利用意向の意識調査では3位(85.55%)を獲得しているため、補償内容は申し分ないことが分かりますが、事故対応に少々不安が残るといえそうです。
価格.com満足度ランキング 2017年 |
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・総合1位 ・保険料:2位 ・補償内容:1位 ・顧客対応:9位 |
価格.comのランキングの場合、J.D.パワーやオリコンのランキング結果と異なるケースが多いのですが、おとな自動車保険においてはほぼ同じ内容となりました。総合と補償内容で1位、保険料で2位を獲得しています。
ここでも残念なのは、事故対応の評価です。価格.comでは、10位圏外となりました。また、顧客対応は9位と辛うじてトップ10にランクインしています。
以上のことから、おとな自動車保険は事故対応があまり得意ではない可能性が高そうです。
私は年間で57,230円の保険料を支払っていましたが、保険スクエアbang!という一括見積もりサイトを利用して、保険料を20,630円まで安くすることに成功しました。
保険スクエアbang!は、見積もり結果がブラウザ上に表示されるので、すぐに保険料を知りたい方にはかなり便利なサービスだと思います。
ちなみに、難しいことは一切していません。5分くらいで出来てしまいました。見積もりサービスと聞くと、資料が大量に送られてくるんじゃないの?電話などの勧誘やセールスがくるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことは一切ありませんでした。