SBI損保は、シンプルな補償設計と保険料の安さに定評がある自動車保険(任意保険)です。
SBI損保の事故対応の評判は賛否両論ですが、実際の事故対応体制や応対品質はどのような内容となっているのでしょうか。
注目ポイントや事故対応の概要、顧客満足度ランキングの分析などを行いながら、sbi損保の事故対応について詳しくみていくことにしましょう。
SBI損保は、2006年6月あいおい損保との共同出資にて設立されたSBIグループのダイレクト型自動車保険会社です。
オリコン日本顧客満足度ランキング自動車保険「保険料部門」で8年連続1位を獲得しており、契約件数は90万件を突破しています。(SBI損保調べ)
保険料の安さ、保険料と補償内容のバランス、保険金支払いまでのスピードの早さが高く評価されており、ロードサービスの充実ぶりも魅力です。
走行距離区分は「4区分」と少なめであることから、どちらかというと長距離を走る方に最適な任意保険だといえます。
顧客対応や事故対応の評判は、比較的好評が目立ちますが、電話対応、事故対応に不満を感じたという口コミが少々目立ちました。
SBI損保に限らず、どの保険会社でも担当者の当たり外れはありますが、他社と比較した上で加入を検討する必要がありそうです。
SBI損保の事故対応における注目ポイントは3つあります。
事故受付については、どの保険会社も24時間365日受付しています。押さえておきたいのは、「初期対応の受付時間」です。
保険会社によって、土日祝日は初期対応の受付けをしていないことがあるため注意が必要となります。
その点、SBI損保は土日祝日でも初期対応を実施しているため安心です。対応時間は、以下の通りとなります。
・平日:9時から19時までの事故受付分
・土日祝日:9時から17時までの事故受付分
SBI損保のロードサービス拠点は、全国9,580箇所(2017年3月末現在)です。そのため、自動車事故に限らず、日常のトラブル時も素早く現場まで急行してもらえます。
また、他社ではほとんど扱っていない「雪道・砂浜のスタック」が無料対応となっているため、アウトドアで車を使う機会が多い方は必見です。
円滑な事故解決のため、SBI損保では「専任スタッフ示談交渉」「お客さま訪問サービス」「被害事故相談サービス」を提供しています。
中でも大変心強いのはお客さま訪問サービスです。死亡事故や入院事故で加害者となった際、曜日に関係なくSBI損保のスタッフが自宅まで訪問してくれます。
書類作成のサポート、的確なアドバイス、必要となる対応に関する説明を受けることが可能です。
この項では、SBI損保の事故対応の特徴を詳しく見ていくことにしましょう。
対応時間 | ・24時間365日、電話とネットで受付可能 ・初期対応 平日:9時~19時までに完了した事故受付分 土日祝日:9時~17時までに完了した事故受付分 ・示談交渉:9時~17時(平日のみ) |
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初期対応の内容 | ・相手方への連絡 ・病院への連絡 ・代車手配 など |
サポート体制 | ・コンタクトセンター:3拠点3体制 ・損害サービスセンター:2拠点11体制 ・提携修理工場:全国約1,140箇所 |
事故対応サービス | ・専任スタッフがチームで連携し示談交渉を実施 ・お客さま訪問サービス ・被害者事故相談サービス ・弁護士の紹介 |
支払いサービス | ・保険金請求書類省略サービス ・交通事故証明書取付代行サービス ・示談書省略サービス ・診断書省略サービス |
インターネットによる 事故対応サービス |
・ネットのマイページからの事故報告 ・ネットでの事故経過情報確認、保険金支払状況確認 ・Eメールでのご連絡サービス ・SBI損保GPSナビ(位置情報通知) |
SBI損保の評判の中で最も目立ったのは、「保険金支払いまでの期間が短い」ことです。
支払いサービスが充実している点が、高評価につながっていると考えられます。
土日祝日も初期対応を実施しているほか、ネットからいつでも事故対応の進捗状況が確認できるサービスは魅力的です。
ただし、サポート体制の拠点が少ないため、その点が少々ネックではあります。
SBI損保のロードサービスの特徴は、以下の表のとおりです。
特徴 | ・24時間365日受付可能 ・拠点数は全国9,580箇所 |
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レッカーサービス | ・最寄り修理工場:距離無制限 ・自ら指定した場合:50kmまで無料 ・出動したレッカー業者が48時間まで車を保管(無料) |
緊急対応サービス | ・バッテリー上がり ・パンク時のスペアタイヤ交換 ・キー閉じ込み ・30分程度の現場復旧が可能な軽作業 |
落輪引き上げ・ 引き降ろしサービス |
・1輪車までの引き上げ、引き出し・引き降ろし作業 |
スタック引き上げサービス | ・雪道、ぬかるみ、砂浜などで自走不能となった場合 |
ガソリン補給サービス | ガソリン、軽油補給10リットルまで 保険契約期間1回に限り無料 |
サポートサービス ※レッカーサービス 利用時のみ |
【帰宅費用サービス】 ・帰宅費用サービス:1名あたり2万円まで ・タクシー代:1名あたり3万円まで ・レンタカー代:1台あたり3万円まで 【宿泊費用サービス】 ・客室料:1名あたり15,000円まで 【修理後車両搬送引き取り費用サービス】 ・修理後の車両引取り費用:10万円まで ・修理後の車両搬送費用:10万円まで |
SBI損保GPSナビ (位置情報通知) |
スマホのGPS機能を利用し、現在地を特定できる |
契約1年目からガス欠時の燃料代が無料(保険契約期間1回のみ)だったり、帰宅費用、宿泊費用サービスが充実していたり、スタック引き上げサービスを扱っていることから、他社と差別化を図っている様子が伺えます。
その他のロードサービスは、他のダイレクト型自動車保険とそれほど変わらない平均的な内容ですが、sbi損保のロードサービスの評判は比較的良いといえそうです。
SBI損保が提供する事故対応の内容は以下のとおりです。
上記の内容から2つピックアップし、詳しく解説します。
保険金支払いまでの期間を短縮するために、SBI損保では各種書類省略サービスを提供しています。
電話で保険金請求の意思を確認した上で、保険金の支払いに対応しています。対象は、「車両事故・対物賠償事故」です。
交通事故証明書の取付を代行してもらうことができます。自ら自動車安全運転センターなどから取付することも可能ですが、手間が掛るためSBI損保に代行してもらった方が便利です。
電話確認をした上で、示談書を省略して保険金を受け取ることができます。対象は、対物賠償事故で自分・相手方が希望した場合となっています。
搭乗者傷害保険、または自損事故保険にて保険金請求額が10万円以下の場合、診断書の取付を省略することができます。通院費などを申告すると、保険金を受け取ることが可能です。
事故の内容によって省略書類が必要となるケースがあるため、詳細はSBI損保に確認してください。
SBI損保の初期対応は、平日9時から19時まで事故受付完了分、土日祝日9時から17時まで事故受付完了分です。
土日祝日の受付時間が短い点は少々残念ですが、時間内であれば対応してもらうことはできるため心強いといえます。
注意したいのは、「受付時間内に事故受付が完了していること」が条件となっている点です。
sbi損保に事故の報告電話をした後、事故受付に時間が掛った場合は翌日以降の対応となります。
そのため、ネットからの申告方法、またはsbi損保の電話番号を早めに確認した上で、早めに事故の報告を行うことをお勧めします。
※SBI損保の損害サービスセンターは、「2拠点11体制(2017年11月時点)」です。他社と比較すると、拠点数はかなり少ないといえます。
sbi損保の事故報告の連絡先は「ネット・電話」しかないため、sbi損保に電話が繋がらない場合は、ネットから事故報告を行うことも検討しましょう。
SBI損保のロードサービスの概要は以下のとおりです。
上記の内容から2つピックアップし、詳しく解説します。
道路脇にある側溝へ落輪したり、縁石などに乗り上げて動けなくなった場合、車輪1輪まで無料で作業をしてもらえます。
車輪2輪以降は有料対応です。また、雪道や砂浜でタイヤが空転し進まなくなった場合も、無料で作業を依頼することができます。
他の保険会社が提供するロードサービスでは、雪道や砂浜のスタックを扱っていないケースが多いため、積雪量が多い地域に住んでいる方や、アウトドアで海などへ出掛ける機会が多い方に最適です。
カーレスキューとは、駐車場で有名な「タイムズ」が提供するロードサービスのことです。
SBI損保はカーレスキューと提携しているため、カーレスキュー会員の方は優待サービスが適用されます。優待サービスの内容は、以下のとおりです。
・カーレスキュー通常サービス
レッカー搬送:15kmまで無料搬送
⇒SBI損保の任意保険加入車両運転(同乗)の場合は、レッカー距離無制限で搬送
現場応急作業:バッテリー上がり、スペアタイヤ交換など
⇒SBI損保の任意保険加入車両運転(同乗)の場合は、通常サービスの他、10万円までの作業料が無料
カーレスキュー会員の方で優待サービスを利用する場合は、sbi損保の損害サービスセンターの電話番号宛てに連絡をして、会員であることを伝えると適用されます。
「J.Dパワーアジア・パシフィック・ジャパン」「オリコン日本CS顧客満足度調査」「価格.com」が発表した、2017年事故対応ランキングを用いて、SBI損保の事故対応を分析していきます。
J.Dパワーアジア・パシフィック・ジャパン 2017年 |
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・契約車満足度「ダイレクト部門」:4位 ・事故対応満足度「総合」:12位 ・新規加入者満足度「ダイレクト部門」:3位 |
国際的な顧客満足度調査機関として名高いJ.Dパワーによると、2017年の調査結果は上記のとおりでした。
顧客満足度、新規加入者のランキングは高いものの、事故対応(総合)のランキングは12位と不安が残る結果です。
満足度のランキング結果が良好なため、任意保険としての補償品質に問題はなさそうですが、他社よりも事故対応に強くはない可能性が考えられます。
オリコン日本CS顧客満足度調査 2017年 |
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・総合:9位 ・加入、更新手続き:8位 ・商品内容の充実度:10位 ・保険料:1位 |
オリコンのランキング結果では、保険料で1位を獲得しています。8年連続で1位を獲得しているため、現在加入している保険会社の保険金支払いに不満がある方は、SBI損保に乗り換えた方が安心できるかもしれません。
その他のランキング結果は、それほど良好とはいえませんでした。ただし、先ほどのJ.Dパワーのランキングではそれほど評価は悪くなかったため、あまり気にする必要はなさそうです。
その上で気になるのは、オリコンランキングの事故対応の部門でランキング10位圏外となっている点です。
「J.Dパワー」の評価でも事故対応は順位が低かったため、他社に一歩遅れを取っている可能性がありそうです。
価格.com満足度ランキング 2017年 |
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・総合:2位 ・保険料:1位 ・補償内容:4位 |
オリコンのランキングと同様、保険料の部門で1位を獲得しています。また、総合は2位、補償内容は4位となっており、これまでご紹介したJ.Dパワー、オリコンのランキングと照らし合わせてみても、保険商品としては十分な補償内容となっているといえそうです。
ただし、事故対応のランキングは10位圏外となっており、その点はJ.Dパワー、オリコンのランキングと同様の結果となりました。
以上のことから、事故対応力だけで自動車保険を選択するのであれば、慎重に他社と比較した方が良いといえそうです。
私は年間で57,230円の保険料を支払っていましたが、保険スクエアbang!という一括見積もりサイトを利用して、保険料を20,630円まで安くすることに成功しました。
保険スクエアbang!は、見積もり結果がブラウザ上に表示されるので、すぐに保険料を知りたい方にはかなり便利なサービスだと思います。
ちなみに、難しいことは一切していません。5分くらいで出来てしまいました。見積もりサービスと聞くと、資料が大量に送られてくるんじゃないの?電話などの勧誘やセールスがくるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことは一切ありませんでした。