東京海上日動は、自動車保険の老舗です。40代以上の世代の中には「東京海上日動以外の保険には加入しない」といった方もいるほど、品質の高い自動車保険を提供しています。
補償内容は非常にシンプルで分かりやすく、代理店と連携した事故対応も魅力です。
今回は、東京海上日動の自動車保険の口コミ・評判を中心に取り上げながら、実際の顧客満足度について詳しく解説していきます。
東京海上日動は、創業からすでに100年を越えており、堅実な経営を続けてきた安定感のある保険会社です。東京海上と日動火災が合併したあとも、自動車保険は高く評価されてきました。主力商品は「トータルアシスト自動車保険」です。
かつては国内最大の損害保険会社でしたが、現在はライバル企業が相次いで合併したことから、自動車保険業界の3番手となっています。とはいえ、ブランド力や補償品質は非常に高く、多くの信頼を寄せているといえそうです。
なお、ダイレクト型の保険会社である「イーデザイン損保」は、東京海上日動のグループ会社となっています。保険料の安さ、割引サービスの多彩さはイーデザイン損保に軍配が上がるものの、補償品質は東京海上日動の方が一枚上手です。
他の代理店型自動車保険と比較しても、東京海上日動の補償品質は申し分ないといえます。なお、補償に関してもう1つ特徴を挙げるとすれば、構成がシンプルで充実している点だといえそうです。
保険会社によっては、基本補償のみだと補償が不十分となるケースが多いのですが、東京海上日動はそのようなことがありません。基本補償と基本特約の組み合わせだけでも、手厚いサポートを受けることができます。
2017年12月現在、「2020オリンピック・パラリンピック記念『スタートアップキャンペーン』」と題して、新規契約・更新契約の方向けのキャンペーンを実施していますので、補償品質重視の方は加入を検討してみると良いかもしれません。
東京海上日動の注目ポイントは、以下の3つです。
前項でも少し触れましたが、東京海上日動では3つの基本補償と3つの基本特約で充実したサポートを実現しています。
ブランド力だけで顧客からの信頼を勝ち取っているのではなく、保険設計が優れているからこそ、安心してお任せできる保険会社として信頼されているのです。基本補償と基本特約の構成は、以下のとおりとなります。
・賠償に関する補償
・自身の補償
・車の補償
・弁護士費用特約
・入院時選べるアシスト特約
・レンタカー費用等補償特約(事故時30日)
ニーズに合わせた特約の他、ロードアシスト、レンタカー等諸費用アシスト、事故防止アシスト、事故現場アシスト、メディカルアシスト、ドライブエージェントパーソナルの6つのサービスでサポートしてもらえます。
特に注目したいのは、ドライブエージェントパーソナルです。予め提供される機器を契約車両に設置すると、事故の際に自動で事故連絡を行って担当者と通話できます。
また、事故時の映像が自動記録されて、そのまま東京海上日動に送信されるため、過失割合を決めるときに正確な証拠を元に交渉することが可能です。
その他、事故防止支援機能や安全運転診断も付いていることから、安心のカーライフを送ることができます。
東京海上日動が実施したアンケートによると、事故対応を経験した顧客の約93.0%の方が「大変満足~やや満足」(2016年4月~2017年3月)と評価しています。
品質の基準を「安心品質」として、代理店と実現に向けて取り組んでおり、常に検証や改善を繰り返しながら品質向上に努めているようです。
全国各地に設置された損害サービス拠点から、迅速な事故対応を実施しているほか、事故後のサポートも徹底しているため、事故対応力重視の方に適しています。なお、東京海上日動の事故対応拠点・詳細は、以下のとおりです。
スタッフ人数 | 約10,700名 |
---|---|
損害サービス拠点 | 全国244箇所 |
担当弁護士 | 約530名 |
顧問医 | 約100名 |
税理士・会計士 | 約70名 |
※2017年7月現在
ネット上で公開されていた、東京海上日動の自動車保険の良い口コミ・悪い口コミを以下にまとめました。
東京海上日動の保険料は安価ではないのですが、全体をとおして顧客対応の質、補償品質が高い様子が伺えます。
10年以上契約をしているユーザーが多く、いざというときに安心してお任せしたい方に適しているといえそうです。
その一方で、補償内容が特別優れているわけではなく、他社との違いが良く分からないといった声や、保険料節約のために他社へ乗り換えたいといった声も散見されました。
また、「担当者によって事故対応や普段の対応が大きく異なる」といった声も多く寄せられています。
どの保険会社でも、担当者次第で対応が変わるケースは少なくありませんが、東京海上日動の場合も同様の傾向にありそうです。
それから、1つ注意したいのは電話の対応です。全体的に高評価が目立ちますが、一部でオペレーターの対応に不満を持ったという口コミが寄せられていました。
「話し方が横柄」「雑な対応だった」「理解できるように説明してもらえなかった」など内容は様々ですが、当たり外れがある様子が伺えます。
また、事故対応時の担当者の電話応対に、不満を持ったという口コミも散見されました。東京海上日動ほど大きな保険会社になると、どうしても一定数のクレームが発生してしまうものです。
今回の悪い口コミは、その中に一部に過ぎませんが、今後の品質向上に期待したいといえます。
同じ見積もり条件で14社の自動車保険料を算出し、独自でランキングを作成しました。
東京海上日動の保険料は、他社と比較するとどのくらい安いのでしょうか。まずは以下の表をご覧ください。
試算条件 | ||
---|---|---|
被保険者の設定 | 年齢 |
41歳 |
ノンフリート等級 |
11等級 |
|
運転者年齢条件 |
35歳以上補償 |
|
車 |
トヨタ ノア 初度登録年月 平成17年12月 |
|
免許の色 |
ブルー |
|
使用目的 |
日常生活・レジャー |
|
年間走行距離 |
3,000km~5,000km |
|
基本補償設定 | 対人賠償 |
無制限 |
対物賠償 |
無制限 |
|
人身傷害 |
3,000万円 |
|
搭乗者傷害 |
0円 |
|
車両保険 |
なし |
|
特約 | 家族限定特約 |
上記の見積もり条件で14社の保険料を算出した結果、以下のとおりとなりました。ランキング形式で表にまとめています。
順位 | 保険会社名 | 年間自動車保険料 |
---|---|---|
1 | SBI損保 |
23,570円 |
2 | 三井ダイレクト損保 |
25,470円 |
3 | アクサダイレクト |
25,930円 |
4 | チューリッヒ |
26,365円 |
5 | ソニー損保 |
27,980円 |
6 | イーデザイン損保 |
28,320円 |
7 | セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険) |
28,390円 |
8 | セコム損保 |
33,040円 |
9 | そんぽ24 |
34,370円 |
10 | 朝日火災 |
39,870円 |
11 | 損保ジャパン日本興亜 |
43,240円 |
12 | 三井住友海上 |
45,570円 |
13 | あいおいニッセイ同和 |
45,830円 |
14 | 東京海上日動 |
48,300円 |
東京海上日動は、14位と最下位でした。1位のSBI損保と比較した場合、24,730円も異なります。ただし東京海上日動と同じ、代理店型自動車保険の朝日火災と比較すると、8,430円アップする程度でした。
つまり、SBI損保のようなダイレクト型の自動車保険の保険料と比較すると、かなり上がってしまうものの、代理店型自動車保険の中で比較すると、特別高額なわけではないといえそうです。
口コミの項でも触れましたが、東京海上日動はどちらかというと「品質重視」のユーザーが利用する保険会社です。保険料が高いことを理解した上で、契約しているユーザーが目立ちますので、保険料の安さをもっとも重視する方は、利用を控えた方が良いといえます。
また、保険料が高いとはいえ、補償の内容は一通り網羅されており、補償品質は他社よりも高めです。「補償品質は普通」「他社と比較して特徴があるわけではない」といった声も寄せられていますが、補償品質はとても安定している様子が伺えます。
そのため、余計な補償や特約を付帯しなくても、十分なサポートを受けることが可能です。余分な補償を追加しなければ、保険料を抑えることはできるため、そこまで気にする必要はないといえます。
また、あくまでも一例とはなりますが、SBI損保のような保険料が安い自動車保険であっても、補償を充実させた場合、代理店型自動車保険並みの保険料になることは少なくありません。保険料の安さだけに囚われず、補償重視で自動車保険を選択したいものです。
2017年度に発表された、東京海上日動のランキング結果をご紹介します。まずは、以下の表をご覧ください。
ランキングの種類 | 順位 |
---|---|
J.D.パワー「2016年 日本自動車保険事故対応満足度調査」 | 6位 |
価格コム「自動車保険 満足度ランキング(2017年)」 | 3位 |
オリコン「事故対応 満足度ランキング」 | 4位 |
楽天「総合満足度ランキング」 | 6位圏外 |
goo「事故対応で選ぶ!自動車保険の顧客満足度ランキング」 | 5位圏外 |
保険スクエアbang「総合満足度ランキング」 | 5位圏外 |
全体をとおして、安定感のあるランキング結果だといえます。楽天、goo、保険スクエアbangの場合、5位または6位までしか公表していないため、東京海上日動がどのくらい評価されているかは定かではありませんが、極端に順位が低いわけではなさそうです。
また、CS(顧客満足度)調査機関の権威である「J.Dパワー」の2017年度ランキングをチェックしたところ、事故対応満足度で2位を獲得していました。2015年は8位ですので、年々事故対応力がアップしていることが分かります。
価格コムの場合も同様で、2016年は10位圏外だったものの、2017年は上図のとおり3位にランクインしているため、全体的な評価は高まっているといえそうです。
これは、ソニー損保や、セゾン自動車火災、イーデザイン損保などが、顧客満足度向上に取り組んでおり、ダイレクト型自動車保険の品質向上に対抗している結果といえます。
これだけ評価が上がっているということは、2018年度のランキングは更に大きく変わる可能性がありそうです。
以上のことから、保険料の安さよりも安心感や保証品質を重視する方は、新規加入や乗り換えの際に東京海上日動を候補の1つとして挙げておくことをおすすめします。
私は年間で57,230円の保険料を支払っていましたが、保険スクエアbang!という一括見積もりサイトを利用して、保険料を20,630円まで安くすることに成功しました。
保険スクエアbang!は、見積もり結果がブラウザ上に表示されるので、すぐに保険料を知りたい方にはかなり便利なサービスだと思います。
ちなみに、難しいことは一切していません。5分くらいで出来てしまいました。見積もりサービスと聞くと、資料が大量に送られてくるんじゃないの?電話などの勧誘やセールスがくるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことは一切ありませんでした。