自動車保険の当日加入は可能なのでしょうか。一般的には、契約完了までに時間が掛るイメージがありますが、何らかの事情で当日加入を希望する場合は、詳細を把握しておきたいものです。
そこで今回は、自動車保険にすぐ入れる方法について取り上げながら、ダイレクト型自動車保険と代理店型の自動車保険との違い、1日自動車保険の概要など、詳しく解説していきたいと思います。
自動車保険は大きく分けると『ダイレクト型』と『代理店型』に分かれます。自動車保険の即日加入はできるのか、詳しくみていくことにしましょう。
結論からいいますと、ネットのダイレクト型自動車保険は、即日加入することができません。最短でも『申込み翌日の午前0時』、『申込み翌日の16時』など、損保会社によって若干内容は異なります。
また、ほとんどのダイレクト型自動車保険では、保険料の支払い方法がクレジットカード・、
インターネットバンキング・払込票(コンビニ払い)払い・銀行振込など限定されており、
契約の翌日から自動車保険に加入することができるのは、クレジットカード、インターネットバンキングのみとなっている保険会社が多いです。
たとえばアクサダイレクトの場合、支払い方法と最短の保険始期日は以下の表のとおりとなっています。
※保険始期日とは、損害保険会社で使われる用語で、「補償開始日」とも呼ばれ、保険が適用される最初の日(保険期間の開始日)のことをいいます。
申し込み期限 | 支払い方法 |
---|---|
保険始期日の前日~2日以内 | クレジットカード払い |
保険始期日の3日以上~9日以内 | クレジットカード払い コンビニ払い(オンライン方式) オンライン振込(銀行・ゆうちょ銀行) |
保険始期日の10日以上~60日以内 | クレジットカード払い コンビニ払い(オンライン方式) オンライン振込(銀行・ゆうちょ銀行) コンビニ払い(払込票郵送方式 |
また、払込票で保険料を支払う際は、更に2つの手段があります。
その他の例として、SBI損保の情報も以下にまとめました。こちらも参考にしてください。
申し込み期限 | 支払い方法 |
---|---|
保険始期日の前日まで | クレジットカード払い |
保険始期日の前日まで | スマートコンビニ払い |
保険始期日の2日前まで | ネットバンク決済 |
保険始期日の14日前まで | コンビニエンスストア払い |
保険始期日の14日前まで | 銀行振込 |
以上のように、損保会社によって対応が異なるため、必ず公式WEBサイトを確認するようにしましょう。
そもそも、なぜダイレクト型の自動車保険は当日加入に対応していないのかというと、損保会社の保険始期日が、創設当時は16時だったことが関係しています。
保険会社の終業時刻が午後16時までだったため、保険始期日・満了日も終業時刻と同じ16時としていたのです。つまり、損保会社創設当時の名残で、現在も保険始期日・満了日を16時としている損保会社があるということになります。
ちなみに、共済などの保険は午後0時としていました。上記の他にも諸説ありますが、先述した理由が最も有力だといわれています。
代理店は損保会社から契約締結に関する決定権を与えられているため、納車の日時などに合わせて契約内容を変更することが可能となっています。そのため、ダイレクト型とは異なり、代理店型は当日加入が可能なのです。
保険販売店の窓口や、ディーラーなどの販売店の窓口から申込み手続きを行い、必要となる保険料を支払った時点から契約が有効となります。
保険始期日の考え方は、ダイレクト型と代理店型で変わりはありません。本来、保険始期日の時間は、損保会社の判断で変更することができるようになっています。(満了日の時間は変更できない)
先ほども触れたとおり、ダイレクト型の自動車保険の場合は、最短翌日加入となっている損保会社しか見当たらないため、そもそも保険始期日の時間を変更する対応は行っていないようです。
なお、代理店窓口で契約する際に注意したいことが2つあります。当日契約が可能な点は魅力的ですが、デメリットがあることを踏まえた上で契約するようにしましょう。
自動車保険に当日加入する方法として、代理店で手続きを行う方法は有効なやり方ではあります。しかし、あらかじめ契約を済ませておき、保険始期日を設定しておいた方が納得のいく契約内容となるはずです。
余程の事情がない限りは、できるだけ直前の契約を避けるようにし、ダイレクト型・代理店型にかかわらず、見積もり内容を比較した上で契約するようにしましょう。
1日単位で加入することができる『1日自動車保険』は、当日申し込みが可能となっています。
1日自動車保険の基本的な概要についてまとめましたので、まずは以下をご覧ください。
名前のとおり、1日単位で加入することができる自動車保険です。現在取り扱っているのは、以下の3社となります。
参考までに、概要を表にまとめました。
ちょいのり | 1DAY保険 | ワンデーサポーター | |
---|---|---|---|
プラン | ・車両補償あり(プレミア) ・車両補償あり(スタンダード) ・車両補償なし |
・Aプラン ・Bプラン ・Cプラン |
・ベーシックプラン ・ワイドプラン |
保険料(24h) | ・プレミア 1,800円 ・スタンダード 1,500円 ・車両保険なし 500円 |
・Aプラン 500円 ・Bプラン 1,500円 ・Cプラン 1,800円 |
・ベーシックプラン 500円 ・ワイドプラン 1,500円 |
賠償に関する補償 | ・対人賠償責任保険 ・対物賠償責任保険 ・対物超過修理費特約 |
・対人賠償責任保険 ・対物賠償責任保険 ・対物超過修理費特約 |
・対人賠償責任保険 ・対物賠償責任保険 ・対物超過修理費特約 |
自分・搭乗者の補償 | ・搭乗者傷害特約(一時金払) ・自損事故傷害特約 |
・搭乗者傷害特約(入院・通院/2区分) ・搭乗者傷害特約(死亡/後遺症傷害) ・自損事故傷害特約 |
・搭乗者傷害特約(入院・通院/一時金) ・搭乗者傷害特約(死亡/後遺症傷害) ・自損事故傷害特約 |
車両補償 | ・借用自動車の復旧費用補償特約 | ・車両復旧費用保険 | ・車両復旧費用保険 |
各種アシスト | ・ロードアシスト ・事故現場アシスト |
・ロードサービス | ・ロードアシスタントサービス |
その他の補償 | ・弁護士費用特約 ・1日単位型ドライバー保険の臨時被保険者に関する特約 |
・車内手荷物等特約 | ・運搬・搬送費用特約 ・事故・故障付随費用特約 |
表の内容をご覧いただくと分かるとおり、3社の1日自動車保険の補償内容はほぼ同じです。ワンデーサポーターのプランが2つとなっていたり、車両補償の免責金額が異なっていたりと多少の違いはありますが、ほぼ似たような内容となっています。
また、保険会社によって保険料が大きく異なることもなく、500円・1500円・1800円の3タイプか、500円・1,500円の2タイプの2パターンしかありません。
基本的にはスマホからの申込みとなりますが、1DAY保険ならセブンイレブンの店頭・パソコンからの申込みにも対応しています。
なお、契約期間は1日単位から7日までです。車両補償をつける場合は、運転する日の7日前までに申込み手続きが必要となります。
弁護士費用特約、車内手荷物等特約、事故・故障付随費用特約など、保険会社によって一部扱っている特約内容が異なるため、その点だけ抑えておくようにしましょう。
まずは以下の表をご覧ください。
1日自動車保険 | 一般的な自動車保険 | |
---|---|---|
補償期間 | 1日から7日まで | 1年が多いものの、長期契約も可能 |
契約始期日時 | 当日加入が可能 ※車両補償ありなら運転する日の7日前までに申込み必須 |
ダイレクト型は最短翌日の午前0時 代理店型は申込当日 |
補償内容 | ・対人賠償責任保険 ・対物賠償責任保険 ・対物超過修理費特約 ・搭乗者傷害特約 ・自損事故傷害特約 ・車両復旧費用保険 ・ロードアシスト ・弁護士費用特約 など |
・対人賠償責任保険 ・対物賠償責任保険 ・人身傷害 ・人身傷害補償保険 ・搭乗者傷害保険 ・自損事故保険 ・無保険車傷害保険 ・車両保険 ・各種特約 など |
等級 | なし | 1~20等級まで ※初回は6等級から始まる |
補償対象 | 契約者が対象となる | 契約車両が対象となる |
対象車種 | 自家用乗用車(普通・小型・軽四輪) | ・自家用普通乗用車 ・自家用小型乗用車 ・自家用小型貨物車 ・自家用軽四輪乗用車 ・自家用軽四輪貨物車 ・自家用普通貨物車(最大0.5t超2t以下) ・自家用普通貨物車(最大0.5t以下) ・特殊用途自動車(キャンピング車) |
加入できない条件 | ・記名被保険者が所有する車 ・指定被保険者が所有する車 ・記名被保険者、指定被保険者の配偶者が所有する車 ・レンタカー ・カーシェアリングの車 ・車検切れの車 ・登録を抹消している車 ・実在していない車 ・運転する予定のない車 など |
・高額な修理代が掛かる車 ・超高級車 ※代理店経由なら加入できるケースがあり ・違法な改造車 ・並行輸入車 ・車検証がない車 ・事故リスクが高い ・等級が低い ・業務用の車 など |
今回は7項目を比較しました。保険料を比較対象としなかった理由は、一般的な自動車保険は、個々の契約状況によって保険料が大きく異なるからです。
また、1日保険は1回の契約につき最大7日までしか契約を締結することができません。
そのため、比較してもあまり参考とはならないため今回は取り上げませんでした。
上記の表からも分かるとおり、通常の自動車保険の方が補償内容は充実していますが、1日保険の補償内容も遜色ないことが分かります。
また、1日自動車保険の場合は、先述したとおりスマホ決済で保険料を支払うことが可能です。車両補償を付けないときは、決済が完了したタイミングからすぐに補償を受けることができます。
一般的な自動車保険には1日自動車保険のような手軽さはないため、ごく短期間のみ自動車保険に加入したいときは、1日自動車保険の方が断然便利でお得となります。
ただし注意したいのは、加入できない条件です。1日自動車保険の場合、記名被保険者(主に運転する方)、記名被保険者の配偶者が実態上所有する自動車は補償対象外となります。
たとえば、子供が親の車を運転する場合や、兄弟の車を運転する場合(共に運転者限定が付いているケースが該当する)は加入することが可能です。
つまり、上記の表に記載した加入できない条件を踏まえた上で、1日保険に加入するかどうかを決める必要があります。
結論からいいますと、自らが所有している車で自動車保険に当日加入することができない場合、以下の2つの方法が考えられます。
もしくは、自賠責保険のみに加入した状態で運転するしかありません。損保会社が販売している自動車保険は、主に任意保険となります。任意と名前が付いていることからも分かるとおり、加入しなくても法的に罰則があるわけではありません。
自賠責保険に加入しているのであれば、公道を運転しても交通違反で罰則を受けることはないのです。
そのため、任意保険に当日加入することができなくても、法律上問題はありませんが、いつどのようなタイミングで事故が発生するかは誰にも分かりません。
注意して安全運転を心掛けていても、事故に遭遇してしまう可能性は否定できないものです。そのため、任意保険の契約が完了するまでの間は、よほどの事情が無い限り車の運転を控えるようにしましょう。
もしくは先述したとおり、代理店に相談をした上で納車の時間帯を調整してもらったり、納車日を変更してもらう方法も一考です。
私は年間で57,230円の保険料を支払っていましたが、保険スクエアbang!という一括見積もりサイトを利用して、保険料を20,630円まで安くすることに成功しました。
保険スクエアbang!は、見積もり結果がブラウザ上に表示されるので、すぐに保険料を知りたい方にはかなり便利なサービスだと思います。
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